誕生から半世紀を迎えてもなお、リアルタイム直撃世代の胸に強烈な印象を残し
また作品そのものの有するパワーと楽しさが、新たな世代のファンをも生んでいる
本邦「ロボットもの」の金字塔、永井豪とダイナミックプロ原作による作品群。

そんなダイナミックプロ作品の50周年記念書籍のひとつとして、昨年の12月末に
刊行・発売されたばかりなのが双葉社「ゲッターロボ メカザウルス激闘録」。

「機械獣激闘録」「戦闘獣激闘録」とマジンガー系が続いて、何故三冊目となる
このタイミングでゲッター? とお思いの方もいらっしゃるやもしれませんが、
同時期の『マジンガー』とは異なる青春群像劇の要素、「三体合体三変化」を軸にした
メカニックの面白さのアピールなどによって、『マジンガー』との二人三脚で
今日的ロボットアニメ作劇の基本形を確立させ……

また同時に、『マジンガー』にはない魅力の数々を醸成した本作のメインスタッフ陣
『マジンガー』の流れを汲む次作品へと移行して、主人公サイドの群像劇であったり
敵側カの操縦者設定が生む「悪側の内面堀り下げによるドラマの深化」と言う
新たな魅力を産んだ事実を鑑みても、『グレンダイザー』へと至るその過程にて
そんなドラマ志向の源流とも言うべき『ゲッターロボ』の志向したものや芸風などを
しっかりおさらいしておくことは、今後来たるであろう(来てほしい!)
「グレンダイザー 円盤獣激闘録」においてマジンガー・サーガの潮流が
どう変わったかを熟知する上でも、またマジンガーと並び立つ『ゲッター』独自の
魅力を噛みしめる上でも圧倒的な正解。

そんなわけで、1974年アニメ版『ゲッター』の魅力の髄、毎週のカタルシスを
確たるものにしてくれた恐竜帝国・メカザウルスとの激闘の数々を
熱く振り返ることのできる本書。

各話のメカザウルスの暴れっぷり、やられっぷりは勿論、それらを操縦する
恐竜帝国のキャプテンたちも一人一人を漏らさず紹介し、編集の基本フォーマットを
確立してくれたことで、続く「百鬼ロボ激闘録」や「円盤獣激闘録」についても
何の憂いもなく安心して待ち望むことができます(笑)。

ああ、それにしても、今度もまたまた中村淳一氏によるこの表紙イラストの
ド迫力ときたらどうでしょう!