誕生から半世紀を迎えてもなお、リアルタイム直撃世代の胸に強烈な印象を残し
また作品そのものの有するパワーと楽しさが、新たな世代のファンをも生んでいる
本邦「ロボットもの」の金字塔、永井豪とダイナミックプロ原作による作品群。

そんな「ダイナミックプロ・ロボット作品50周年記念」の関連書籍のひとうとして
双葉社さんよりリリースされたのが、この「マジンガーZ 機械獣激闘録」。
現在はグレートマジンガーの「戦闘獣」、ゲッターロボの「メカザウルス」と
関連書籍が二冊加わって計三冊を数えている「激闘録」シリーズなわけですが
その編集における基本フォーマットをしっかり確立した、と言うその一点において
やはり本書は特筆され、繰り返し語られるに足る好著です。

「富士山麓のジャパニウムと光子力、超合金Zを狙ってドクターヘルが光子力研究所
襲い、それをマジンガーZが迎え撃つ」と言う、極論すればたったそれ「だけ」の
繰り返しによって2年もの長丁場を駆け抜け、全国のちびっ子を虜に出来たのは
ひとえに毎回の各エピソードに盛り込まれた豊かなアイディア、雑誌メディアとの
連動を強く意識した月一ペースのイベント性……

そして、そんなサービス精神の象徴とも言うべき毎回のゲスト機械獣たちの
豊かな個性によるものなのは疑う余地もない事実。

そんな『Z』の機械獣たちがいかに現れ、いかに暴れ、いかにZと戦って
敗れていったかの戦歴を詳細なデータで総まくり出来るということは、
イコール戦いまた戦いの連続こそをドラマと捉えて突っ走った
『Z』の本質そのものに肉薄する、ということ。

だからこそ第25話のエアロス三兄弟だけで見開き2ページ使っちゃう無茶編集も
むしろ納得ですし、ムチャはあってもヌケはなし――
……欲を言えば後期OPに登場したガイアQ5の色違いにも、その際の画像込みによる
何らかの言及が欲しかったところですが、総じてハイテンションの編集方針には
読み進めながら興奮必至、圧倒されまくり!

言うわけで、今回もすっかりお腹いっぱい・大満足な「機械獣激闘録」。
個人的には『マジンガー』だけに限定せず、この一冊で確立した編集フォーマットを
縦横に活かして、是非とも他のアニメや実写特撮におけるの怪獣・怪人・怪ロボたちの
活躍ぶりにも脚光を……と、つい欲が出ちゃいますね。