「ウルトラセブン大侵略者図鑑」、「帰ってきたウルトラマン大怪獣図鑑」と
着実に続刊をリリースし、その好評による実績の蓄積によって、今また
2024年末を飾るに相応しい一冊が登場した、双葉社の「大〇〇図鑑」。

えぇ、そうです、遂にここまで来てくれたんですよ。
1972年放映のあの番組をフィーチャーした『ウルトラマンA 大超獣図鑑』!!
僕もこの通りしっかりと購入させてもらいました、地元の本屋で(笑)。

前作『帰ってきたウルトラマン』の好調なセールスと高視聴率を前提に、
それらの魅力をよりパワーアップ&エスカレートさせる意欲的な姿勢で始まった
1972年春の新番組『ウルトラマンA』。
冬至の円谷プロならではの武器であり、その制度においては他社の追随を許さなかった
極彩色の光学合成を総動員して超獣・ヒーローの双方が次々に繰り出す光線技の数々や
トランポリンをも駆使してよりアクティブさを増した殺陣、そして”怪獣より強い”
設定を、押しの強い演出の数々やデコラティブぶりによって現実のものとした
異次元の生物兵器「超獣」たち!

百花繚乱の1972年「怪獣・変身ブーム」における、競合類似作品との苛烈なまでの
視聴率の奪い合いや相互のアピール合戦などが自然と番組内にもたらすこととなっ
「派手さ」、それに伴う強烈な「毒気」がウルトラシリーズの作劇から何を失わせ、
また何を新たな魅力として遺すことになったのか……

題材を「超獣の出現から大暴れ、ウルトラマンAとの対決」に絞り込み、
貴重なスチルばかりか本編映像からの「抜き焼き」をも駆使して臨場感たっぷりに、
よりアクティブな形で提示してくれる本書の真価と言うのは、この一冊だけではなく
既刊の「マン」「セブン」「帰マン」の大〇〇図鑑と読み比べることによって
より鮮明になってくるかと思います。
koumemylove4794.hatenablog.com
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と、そんなしゃちほこ張った話は抜きにしても、紙面を彩る「強さ」が
前面に押し出された超獣の大破壊絵巻を堪能するだけで気持ちよくお腹いっぱい、
倖せになれる本書。
もうね、シシゴランとアクエリウスが、バキシムと肩を並べて表紙を飾ること自体が
大快挙だと思いますし、拍手喝采ものですよ(笑)。

けばけばしいデザインと重厚な造形の超獣たちに対して一歩も引かず、力感溢れる
立ち回りを披露してくれたウルトラマンAの雄姿は、一周の狂奔期とも言うべき
1972年「変身ブーム」のもたらした元気そのものであり、ページをめくるだけで
血沸き肉躍ってしまいます――

宇宙仮面にさえ2ページ費やす無茶編集ぶりも健在で、特に宇宙仮面の背面が
大サイズで掲載される快挙は、デジタル技術の発達した2024年の怪獣書籍ならでは。
そしてデジタル時代ならではといえば、巻末に掲載されているAの光線技の数々の
鮮明さも特筆すべきもので……
ビデオ画面をフィルムカメラで直撮りしていたことも多かった1990年・小学館の
「ウルトラ戦士 超技全書」の画像の粗さと比べると、時代は変わったのだと
しみじみ実感させられます(微笑)。

と、そんなこんなで今回も大充実・大満足だった「大超獣図鑑」。
じっくり、じっくり読み込めば、この一冊だけでもう年末年始の「巣ごもり」だって
超へっちゃら(笑)!