「生涯現役」を貫き続けて、昨年12月6日に惜しまれながら世を去ったのちも
今なお多くのファンから愛され続けているアニソン界の帝王……
永遠のアニキ、水木一郎氏。
そんなアニキが遺した、膨大な数のアニメ特撮ソングたちは、水木氏の歌唱力と
卓越した表現力にも支えられ、名曲・佳曲が目白押しで……例えばしっとりと聞かせる
バラード・ナンバーだけに限ってみても、泣き、優しさ、静かに燃える勇気……と
歌詞とメロディーに込められたものを的確に理解し、情感豊かな謳い上げによって
それぞれの世界観を適切に表現し、差別化してしまうあたりは脱帽の一語です。
と、そんなバラードナンバーでも、聞いているだけで涙腺の決壊は必至と言う
アニキの巧さ、「泣き」の真骨頂と言えば、個人的にはやはり本曲。
1970年代後半に勃興した最初のアニメ・ブームの際、当時すでに放映終了していた
『マジンガーZ』のイメージ・ソングとして録音された本ナンバーは、アニキこと
水木氏自らの作曲と言う点でも特筆すべき貴重なナンバーです。
『マジンガーZ』第38話に登場し、視聴者に鮮烈すぎる印象を残して散っていった
悲劇のロボット・ミネルバXに捧げられた抒情豊かな本曲。
そして、そんな大事なナンバーであるだけに……
「それは 寒い冬の暮れ……」と言う本曲の歌い出しに対し、にやにやと訳知り顔で
「ミネルバZの回は真夏の放映だったんだよねぇ、本放映当時!」とか抜かす輩は
とっとと地獄へ堕ちろ、とだけ、ごくごく紳士的かつ控えめに申し上げることによって
いささか饒舌に過ぎた本記事の締めくくりとさせてもらえれば、と(ぺこり)。