
外国人労働者が増えている熱海。街を歩いていても、コンビニでも、パン屋の厨房からも聞こえてくるのは、英語ではない言葉だったりする。伊豆新聞によれば、24年度末には外国人居住者が倍増し、1299人に達したという。そんななか、清水町に2025年オープンしたのが、アジア食材店「ジョジャラバマート」だ。
スパイスや豆、アタをはじめとする粉物類、冷凍肉やパニプリ、漬物、お茶など、インド・ネパール系食材が一通りそろっている。
東京を離れてからというもの、スパイスは通販で購入していたが、使用頻度が高いクミンや胡椒、唐辛子といった在庫の切れやすい食材が、近場で手に入るのはありがたい。特に豆のラインナップは充実しており、送料を気にせずキロ単位で購入できるのは、豆好きとしては「ありがたい」の一言に尽きる。
間口一間ほどの小さな店なんだが、細々と商品が多く、珍しい食材がみっちり並ぶ。立ち寄るとつい棚をじっくり眺めてしまう。先日見つけたのは、Chatpateマサラというものだ。どうやって使うんだろう・・・・・・。小箱を凝視していると、店主が声をかけにきた。

「それね、豆にかけるとおいしいよ。ネパール人は、けっこうなんにでもかける」
ミックススパイスは用途が限られがちなので、普段はあまり買わない。まぁこれもなにかの縁だろうとカゴに入れた。
原材料は、コリアンダー、クミン、ドライマンゴー、黒岩塩、ヨウ素添加塩、クエン酸、ミント、ベイリーフ、キャロム(アジョワン)、レッドチリ、フェンネル、フェヌグリーク。
マンゴー!? ますます使いどころがわからない。おそるおそる舐めてみると、辛くて、酸っぱくて、塩からい。日本の七味のようだが、10種のスパイスが混ざっているので、ネパール十味といったところか。
さてどうしたものだろう。とりあえず、仕入れたひよこ豆でも茹でて考えるか。

大粒でいい豆だ。ふかした栗ごときホクホク感。鬼皮がないぶん、うっかり味見が進んでしまう。本来の目的を果たすべく、渋々ジップロック®スクリューロックに移し替える。湯がき汁ごと冷凍しておけば、いつでも気軽に料理に使える。
湯がいたひよこ豆の水気をよく拭き取り、オリーブオイルを塗してオーブンへ。揚げる手もあったが、夕飯前には少々ヘビーだろう。焼き上がった豆にChatpateマサラをかけていざ実食。
豆を焼いたことで、皮のところどころがカリッとした食感で、これがいい。カリッ、ホクッの応酬だ。マサラの複雑怪奇なフレーバーが、震えるほど合う。豆の甘さが引き立つ。これは「ビールもってこい!」案件だ。
ネパールの人々は、ヒマラヤを眺めながら、ぽいぽい口に放り込んでいるに違いない。
我々は相模湾を眺めつつ、ぽいぽいやっている。
ひよこ豆のスナック

つくりかた
- ひよこ豆を湯がく。konpeito.hatenablog.jp
- 水気をよく拭き取ったひよこ豆にオリーブオイルをまぶす。くしゃくしゃにしたアルミホイルを天板にしき、豆が重ならないようにおく。
- 余熱した200度のオーブンで20分ほど、カリッとするまで焼く。たぶん、トースターでも問題ないだろう。
- 熱いうちに、Chatpateマサラをふりかける。