最近ある行者さん志望の方から「先生、御祈祷するうえででいちばん大事なのはなんでしょうか? お施主さんの心に寄り添うことですか?」と言われて思わず吹き出しそうになった。
私は福祉の人間でもケアマネでもない。
行者は仏と人とのつなぎ役です。
施主にばかり寄り添っていては本当の祈祷などできるもんじゃない。
どこまでもご希望に沿うサーヴィス業ではないのだ。
場合によってはできない相談は臆面もなく断るし。さらには「アンタのその考えは仏教から言えば間違っていますよ」ともいう。
つまり完全なお客様扱い「カスタマーオンリー」などないのだ。
仏教には仏教のおしえがある。それに反するものは祈れないし、その祈れない理由を説法の場と心得、仏教の立場からきちんと話すのが行者の役目であると思っています。
前にお尋ねになった方が無理なことを言うので「それはできない」と断ると「でも、施主の希望に沿うよう祈るのが先生のお仕事でしょう」というので「いいえ、わたくしはそのような仕事はしておりません。あなたは何か思い違いしていますね」と答えた。
場合によっては私は断ることを恐れません。
講員も態度や言動次第でこの人はちょっと無理かもと言う人は断る。