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烏丸光弘の歌

もらさんと我も頼まん 救うべき

身をさまざまに分ける誓いは

烏丸光弘

 

烏丸卿は江戸時代初めの公卿で大変教養の深い人でした。

細川幽斎から古今伝授も受けたという。

この歌は観音経の三十三変化を歌ったものでしょう。

烏丸光弘は当時宮中で大問題となった男女の風紀の乱れ猪熊事件に連座してあやうく罰を受けるところでした。

この事件の中心人物 美男子だが色好みの過ぎた公卿「猪熊教利」は朝廷から追い出されてもなお乱行が止まず、またまた宮中の女性と関係を持とうとしてついに死罪となった。

参議であった光弘自身は直におぼえなきことでも芋弦式に責任を問われたようです。

観音信仰のあった光弘はきっと後陽成天皇に三十三に身を変じて我等を救う観音を観ようとしたのかもしれない。

まあ、そのかいあってか帝のお咎めは軽い蟄居で済んだという。

 

千葉真一、万屋錦之介等、豪華キャストの時代劇「柳生一族の陰謀」では徳川の世を転覆させて朝廷の権威回復をたくらむ剣客公卿として登場するが、実際は和歌などが得意な文化人で剣とは無縁の人だった。

そればかりか江戸幕府とも昵懇であったらしい。

 




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