「目前に一度瑞相を現わし 行者つまびらかにこの語を聞きたてまつり、頭を地につけ
有難きかな この尊 我ら今末世の衆生を助けんがための御誓願なり
しかれば濁欄の末世に如何に尊敬申し崇め奉るべき哉
我等が末世のために三度是をさずけたまえと請い給う」
役行者は明神の示現にあい、この尊が末世相応の仏であると知ってその誓願に深く感じ入り、さらにその祭祀法を尋ねます
「善哉善哉、讃じていわく 我を崇めるに辰の月 辰の日 辰の刻にはじめて清浄の土、あるいは霊験ある社頭、高き峰 樹下にて百味を調え、百日の信心を致すべし」
この尊は一種の龍神の一面もあり、辰を正日とします。
特別な妻子は辰の日に行うとよいでしょう。
もともと修験道にて野外の法であるため。この法を「飯縄樹下灌頂」ともいいます。
以下飯縄法の次第あり これを略す いまはただそのうちより六印法の文字のみ記す
南無飯縄大明神
帰命智羅天狗
本地大薩埵
為度衆生故
示現大明神
心中諸願 頓得満足
オン テンバク テンバク ウンウン ハッタソワカ
尊名を智羅天とも言います。チラは稲妻のひかる様で、一瞬のうちに願いを納受する意味です
ここでいう「帰命大明神 本地大薩埵 為度衆生故 示現大明神」
はよく仏教系神道では使うフレイズです。
テンバクは天縛で眷属天狗のことを言います。
飯縄法では大天狗小天狗を主に大天縛 小天縛といいます。
つづく