「願いが叶わなくとも、不幸が続いても、一心におすがりして、その信心を変えない人がある。
これが実は真の信心である。
そういう人は健康や長命や出世や金儲けよりはもっともっと良いものをいただくのである。病気や貧乏や失敗にも破られな宝物物をいただくのである。
いわば心の宝を積むのである。その人は世の中は、健康や富貴や才知よりはもっともっと貴いものがあるということがわかり、実際にその貴いものを知るのである。
もちろん、そういう人はゆくゆくは身体も良くなり生活も楽になり、人々からもあがめたてられるようになるのである。」
「病気になったり金に困ったり失敗したり途方に迷ったりすることはあっても、その時はお大師様にお祈りをし、お大師さまの教えを読むから、不運の中にも望を失わず、苦しみの中にも辛抱することができる。
そしてせねばならぬ事を一生懸命にする。」
実に味わうべき言葉だ。
神代先生は学者であるが学者にし絵つぃん人がここまで至る方は真の仏教学者であるというべきおかたと思う。
おおむね仏教の教えからは離れただの歴史研究に終始する人も多いなかで稀少なお方だ。