いま、私たちの社会は多くの“ちいさな囲い”のなかで生きています。自分の中に
できた壁、言葉が届かない関係、変化を拒む日常。そんな日々にそっと風を通し、
見えなくなっていた他者の声に耳をすませるための静かな“止まり木”を設けたい。
これが、「還生の会Ⅱ」に込めた私たちの願いです。
「仏教をひらく」は、過去の教えを守ることではなく、むしろ閉ざされた自我や
制度の輪郭をほどき、新しい対話の空間を生み出すこと。「日本をゆさぶる」とは、
日本らしさが見えにくくなった現代においてあらためて “日本らしさ”を問い直すこ
とでもあります。本質的に問い返すことこそ、次の文化的転換のきっかけになれば
幸いです。
本会の中心を担うお一人目は、仏教学の第一人者・末木文美士さん。仏教を歴史
や教義に閉じ込めず、哲学や文学、美術や日常の言葉へとひらいていく営みを長年
続けてこられました。その姿勢は、仏教を再び“思考の場所”として呼び戻す試みに
ほかなりません。
もうお一人は、近江ARSの天台寺門宗総本山の三井寺長吏・福家俊彦さん。仏教
と芸術のあいだにある豊かな感性を媒介に「ことばにならない声」を揺さぶりのか
たちで呼び出します。それは知識ではなく、身体と感情で仏教を感じなおす時間で
もあります。
還生の会は、学ぶ場ではありません。若い世代が、他者との語らいのなかで、自分
だけでは見つけられなかった「別の将来像」と出会う場です。まだ見ぬ他者との交
差のなかで、思わぬかたちの“将来像”を発見していくこと。
還生の会は、学ぶ場ではありません。若い世代が、他者との語らいのなかで、自分
だけでは見つけられなかった「別の将来像」と出会う場です。まだ見ぬ他者との交差
のなかで、思わぬかたちの“将来像”を発見していくこと。
仏教、そして日本と出会い直すことは、同時に、自分や社会のかたちを組み替える
ことでもある——そうした創発の契機として、「仏教をひらく・日本をゆさぶる」試
みを、近江から始めます。
松岡正剛の精神を受け継ぎつつ、空間やもてなしにも工夫を凝らして皆さまをお迎
えします。感性ある仲間たちが出会い、語り、次の文化を芽生えさせる起点にしてい
きたい、そう願っています。
還生の会Ⅱの第1回目のテーマは「心はどこへ」です。どうぞ、お立ち寄りくださ
い。
(近江ARSプロデューサー 和泉佳奈子)
◎日時
令和7年6月15日(日)13時30分~18時30分頃(受付開始13時)
◎テーマ
「心はどこへ」
<第1部> 灯の間(とものま) |末木文美士氏
<第2部> 風の座(かぜのざ) |福家俊彦氏
<第3部> 縁の音(えのね) |ゲストトーク
<第4部> 言の綾(ことのあや)|おもてなし
<第5部> 還問交座 |パネルディスカッション
*後日、【還生の会Ⅱ-1】の映像記録を編集して有料配信いたします。
◎場所
三井寺(園城寺)
〒520-0036 滋賀県大津市園城寺町246 園城寺
※詳細は近江ARS公式サイトにて、後日お知らせいたします。
還生灯主:末木文美士 (未来哲学研究所所長)
還生風主:福家俊彦 (三井寺長吏)
◎出演
還生灯主:末木文美士 (未来哲学研究所所長)
還生風主:福家俊彦 (三井寺長吏)
紫座:鷲尾龍華 (石山寺座主)
茶観:福家俊孝 (三井寺執事)
影守:中山雅文 (中山倉庫代表)
結象:和泉佳奈子 (百間代表)
◎定員
約80名
◎参加費
<第 1・2・3・4・5 部>現地参加費 13,000 円(税込)
*HYAKKEN MARKETにて事前支払いをお願いします
https://hyakkenmarket.jp/products/detail/51
◎推薦図書
末木文美士『思想としての仏教入門』(トランスビュー)
凝然『八宗綱要』(鎌田茂雄訳注、講談社学術文庫)
◎主催
近江ARS(アルス)
https://arscombinatoria.jp/omi
◎お問合せ
近江ARS本部 滋賀県大津市栗林町3-1中山事務所内 中山雅文
近江ARS総局 東京都千代田区九段南2-2-8松岡九段ビル百間内 和泉佳奈子
omi@arscombinatoria.jp (近江 ARS 担当 中山・和泉)
◎プロデュース