この映画はこの題名ででは実はピンとこない。
「約束の犬」「西を向く犬」とでもしたほうがいい。
東北大震災で飼い主と遠くはなれてしまった犬の旅とそれを支える人たちの人間模様。
登場人物の人生はどれも凄惨なものであった。
この映画で思うのは改めて犬は人の友だと思うこと。
但し、犬でも猫でも擬人化するのは勝手な思い込みの押し付けだ。
彼らは人の友の様に考えを分かち合うことでこころを通わすのではない。
彼らには特に相手を好きな理由はない。
善い人でなくても、お金がなくても、見かけがどうでも、犯罪者でも、なにがどうであろうと、彼らは縁ひとつで人間のそばにやってくる存在だ。純粋と言えば純粋そのものだ。
やってくるとするならその理由はただその人を好きなだけだ。
だが、これくらい強いことはないのだ。