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ある祈祷師さんの話

むかし、こんな話を聞いた。

ある祈祷師のおばあさんがいたそうな。

狭い道場ながらも観音様を祀って病気の治癒に効験があり、そこそこ信者もあり信頼を得ていた。

もともと高等教育もなく修行一本の方だったらしい。

その信者の若者に友人がいて在家であったが、仏教を好んで勉強していたそうである。

若者から話を聞いたその友人は「仏教はそういうものではない。」という持論を持っていて若者の目を醒まさせようと二人で祈祷師を訪れた。

 

友人は仏教とは・・・という話を経や論から言葉を引いてこういう信仰はおかしいのだと滔滔としゃべった。

「こういう話を先生はしらないでしょう。」というと、

祈祷師のばあさんは「しらないですね。」という。

「そういうこと勉強しないと仏教とは言えません。」というと、

「・・・アンタにゃそうだろうけど、私は仏さんがわかるからいらん。」

「ではどうわかるんですか、教えてください。」というと

「あんたにゃ言ってもわからんと思う。第一あんた、さっきから仏教は 仏教は というけど、あんたみたいに仏さまの前にきて、手もあわせない人に話したってわかるわけないわ。ほかに用がないならお帰りなさい」と言われたそうだ。

「そういう門題では・・・」というと

お婆さんは「じゃ。どう言う問題ですか?

あなたのその話はいままで誰かの役に立ったかね。誰かの救いになったのかね。悪いけど私にはなんだかさっぱりわかりません。

あなたのその話をききたいとか、喜ばれそうならどうぞそこに言って話してあげなさいな。ここにはいりませんから。」

 

私もこのお婆さんの様なものだ。このひとと祈祷師さんは仏教をとらえる立場が違う。

良い悪いというより求めているものが違う。

そんなもの統一する必要ない。

私も神仏そのものにしか興味ないし、むずかしい話にはあまり興味はない。(笑)

 




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