スイスの美しい自然の中にある湖で、黄色いカヤックに乗った男性が来ると、どこにいても大急ぎで近づいてくる動物がいる。野生のカワウソだ。
カワウソはうれしそうに鳴き声を上げながらカヤックに接近すると、その中に乗り込み、男性の手にじゃれついてくる。

スイスに住むマッツ・ヤンソンさんと、メスのカワウソ、レイアの出会いは1年半前(2023年中旬)にさかのぼる。
ヤンソンさんの説明によると、自宅周辺にある森の中を歩いていると、1匹のカワウソの赤ちゃんの鳴き声が聞こえてきたという。
母親を探しているのかもしれないと、しばらく様子を見守ったが、母親はこなかった。心配になって翌日も見に行ったところ、レイアは同じ場所にいた。
ヤンソンさんはこの子のために母親を探しはじめた。すると、その近くの道路で車にはねられ命を落としているのを発見、レイアはひとり残されてしまったのだ。
レイアはまだ小さく、ひとりでは生き延びられないだろう。そう判断したヤンソンは一旦レイアを保護した。
そして、最終的には自然に帰すことを目標に育て始めた。まずは母親が教えるべき泳ぎの訓練をした。自力で狩りをする方法も教えた。
そして時がたち、レイアが十分に独り立ちができると判断したヤンソンさんは、彼女をこの湖に戻したのだ。

ヤンソンさんとレイア、末永く友情を培って欲しいですね。