この話は私の師匠の師匠である大西師のお話として師匠からうかがった。
大西先生の奥方はお代さん、いわゆる霊媒だった。
それがある日、大天狗が乗り移った。
大西先生は追い払おうと秘術を凝らしたが無駄だったという。
大天狗は素手で太鼓を1時間以上もドンドロドンドロと撃ちまくり、最後にはカラカラとうち笑い去って行ったという。
石鎚山の大天狗であるというから、おそらくは名高い法起坊であろう。
大西先生も九字で稲穂が切れるようなスゴい行者だったが、それでも法起坊天狗が相手ではいささか荷が勝ちすぎたのだろうと思う。
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