昔あるおうちにうかがって出祈祷した折、
そこの家の老婦人がちょっとみてほしいというものがあるという。
見たら所謂、縁起ものですね。それも凄い数です。
七福神の彫り物や龍やだるまやパワーストーンの彫り物、観音様の絵など。
他にも何が何だかよくは判らないのだけど幸福を呼ぶので買ったというものが色々山のよう。
「でも、余りに集めたので整理したい。息子がもういいかげんなんとかしたら?とうるさいんですよ。どれが一番素晴らしいパワーがあるのでしょうか?それは残します。」聞かれた。
「どれも役にたっていない。ガラクタやゴミ同然です。」
「エーッツ、嘘!これなんか、ウン十万円したんですよ。ダメなの?」
「まあ、心理的には邪教の売っている因縁切りのツボだとかいうのと同じですね。」
呆然としていたがしばらくして「ワア、ショックだあ・・・‼どうしたらいいでしょう・・・・」
「どうしたらとは?」
「このグッズです。」
「あなたゴミやくずはどうしてます?」
「捨てていますが・・・」
「じゃ捨ててください」
「そんなことして罰、当たりませんか!?観音様の絵もあるのに・・・」
「罰あたるどころかか少しはよくなると思います。風水的にはむだなものがごろごろしているのは凶ですから。何も入魂などしていないから抜魂もいらない。気になるなら発遣くらいしますけど、」
「私、騙されたんでしょうか?」
「ええ、そうかもね。でも、だましたとしたらそれは誰でもない。あなた自身ですよ。なんかパワーのあるものを買いさえすればよくなる。それって民俗学で呪物崇拝(フェティシズム)といいます。
それにはそれでそれなりのやり方はある。基本は自分で作るんですよ。本当のは。
まあ、それも信仰といえば信仰ですが少なくともここにあるこんなものは思い込みの代物でなんの役にもたたないね。」
「・・・・がっかりです」
「大事なことをいいます。もう買わないでください。集めちゃダメです。
言っておきますがグッズが悪いとか言うのも迷信です。ものはものです。
例えばクマちゃんのお人形でもこれは「私の守り神」だと言っていつも大事にすれば、そこにはそれなりのパワーは生まれます。
でも本当はクマちゃんのパワーではなく、本当はあなたの想いのパワーです。役には立ちますよ。それなりには。
でもこんなに集めているのはどれもそう思えないからですよね。そう言う人は無理です。ただの無駄な買い物です。」