前述の人は色々なことを聞いてきた。
例えば天台宗と真言宗の密教における違いの話。
私は天台宗系の宗派の人間ですからどうしても天台サイドの話に熱が入る。
すると彼は「では、先生から見たら弘法大師はまだそのあたりの理解が足らないんですね。」ときた‼
いやいやいや、これは大きな間違いだ!とんでもない。
むしろ、理解が足らないの私の方のはなしで断じて弘法大師様のことではない。
要は私にとっては天台の方の解釈が理解しやすく、真言宗の言うそこが私のお粗末極まりない脳みそではよくわからないと言っているだけのことだ。
上から目線の宗教批判などではないのだ。
そもそもそういう学問的な優劣と宗教的な偉大さ、「境涯」はまったく違うものだ。
「論議」はヴィトゲンシュタインの言うように、あらゆる論議は単に言語のくくる概念の相違に過ぎないというのもいえていることだと思う・
教義というのもせんじ詰めればそういうものでしかなかろう。
わかりやすいものをとればいいだけのことだ。
宗教的境涯から言えば弘法大師の偉大さに比べれば、所詮、少しばかり仏教者の真似事をしている私も門外漢のあなたと同じようなレベルのものでしかない。
比べることなどできない。
月とスッポンだと言っておいた。