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イセエビの想い出

ずっと昔、伊豆の方から伊勢海老がお歳暮に来ました。

生きている奴。

とりあえず水槽で年末まで飼っておきましたが、いよいよ年の瀬になって・・・

なんとなく元気なエビを見ていて、このエビも海に還りたいだろうよ…と思い海に放すことに。

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偶々、三浦半島に住む信者さんがお参りに見えたのでに「悪いけど帰りにこのエビ海にほおってくれない?」と言ったら

「え、このエビ海に捨てるんですか?へ~ エビがお嫌いなんですか? じゃあ私がもらってもいいですか‼」ときた。

「ダメ!」

「なぜです?」

「放生と言って生き物の命をたすけることは仏教でも大事にしているのだ。」というと

「・・・そうなのですか…でもなあ、もったいないあなあ。

滅多食べないのに・・・。じゃあ先生、これを私が海に放せばいいんですね!」というので

「ああ、もう夜だし、夜の磯は危ないから、やっぱりいいわ。自分で放すわ。」と言って思いなおして断った。

 

その後、寒風の吹く30日の夜に弟子に車をだしてもらった。

昼間に放せばいいが、はなているところを見てエビを網で掬う人がいてもよくないなと思った。なのでやはり夜だ。

夜の磯を危ない綱渡りでもするようにわたって、ようやく、エビを放した。危うく海に落ちそうにもなった。

やれやれ、こんなのはもういいわ。

事情を書き添えて「もう送ってくださるな」と思い切って手紙に書いて送った。

 

返事はなかったがあきれ返ったのか、そののちはその方から暮に何も送ってこなくなった。めでたし、めでたし(笑)




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