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妖木のはなし

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迷信と断ずるのは勝手だが果実木の多くは陰木なので餓えないほうが無難とする。

木の実がなるには地中のエネルギーを大量に吸い取るのかもしれない。

大地の気の様なものも。

したがって地の気がなえる。

桜は巨木ほど霊力が強い。

桜の巨木を下手に切ると死ぬことすらある。

枝を払ってさえもそうなることがある。難しい木なのだ。

だから桜も庭には植えてはいけないというのが昔の作庭術の教えだ。

現代の庭師が言うには生長が早いので忌むのだが実はそれだけではないのである。

 

よくよく注意していると大きく庭木を切ることでいろいろあるのがわかるはずだ。

普通の樹木なら枝をはらうくらいならなんの躊躇はいらないが・・・

 

一方で松は陽気の代表ともいえる樹木であるから庭木には喜ぶ。

特に門扉の横にうえては見送りの松とする。

これも突然その松が枯れれば必ず家に異変が起こる。

松は家の守護神である家内三宝荒神の霊木ともされる。

 

総じて大体常盤木の類は陽気が強く、落葉樹は陰木であるから昔は庭に余り置かないものだ。マサキは垣根の結界樹木としても良い。逆にサカキは神の庭にあるもので人の家の庭に植えないものだ。

マサキは庭に植えてよい故。正(まさ)木、榊はいけないから逆(さか)木だ。

 

柳は陰木の代表であるから庭木には最も忌む。

桃は実のなる木であるが魔除けの霊木として珍重する。

・・・等々いろいろな教えがある。

 

最近は木を植える庭があるほどの家は多くなくなったが、屋払いや家相をいじる術者の心得として庭の樹木に関した教え、庭石に関するものなど・・・師匠から縷々聞かされてきたものである。

今後はそうしたものも迷信として急速に失われていくだろう。

 




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