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覚有情

菩薩を「覚有情」という。

「悟りてなお情けあり」と言うのが菩薩であるいうのが金剛経を専一に提唱した濱地天松居士の教え。

阿羅漢のようにただただ無常の諦観に住して木や石のように情を動かさぬものは大乗の行者にあらず。

また情にほしいままに流されて真如を究める道を見失うものもまた到底大乗の行者に非ずという。

しかして外には喜・怒・哀・楽・怨の五情。色欲・形貌欲・威儀姿態欲・語言音声欲・細滑欲の六欲を戒めうちに人の深き慈悲を秘めて歩む者をば菩薩と言う。




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