私も最近になって知ったのですが、「うま味」と「旨み」は、同音異義語だと言う説があります。
そうであるなら、正しく使い分けをする必要がありますね。
しかし多くの方は、意味の違いを説明できないのではないでしょうか。
「うまみ」に関することですから、その道の専門家「特定非営利活動法人うま味インフォメーションセンター」さんにお伺いを立ててみましょう(些か皮肉混じり)。
下記サイトにて詳しく説明されています。
このように、
「うま味」は「甘味、苦味、酸味、塩味といった基本の味を指す言葉」、
「旨み」は、「食べ物が美味しいことを意味する言葉」で、
「全く異なる意味を持ちます」とのことです。
英語では、前者は「UMAMI」、後者は「Deliciousness」だそうです。
しかし、同音異義語だと言い切ってしまうのは少し無理があるかも知れないと、私は考えています。
そもそも同音異義語の多くは、文字通り「異議」ですから、意味が全く異なっています。
「橋」と「端」と「箸」は、共通する意味がほとんどなく、文脈上混同が起きることが無いので、同音で問題ない訳です。
しかし「うま味」と「旨み」のように、共に食べ物の味に関係する言葉で、共通要素もあれば、混同が起きて当然でしょう。
実際に、図書館へ行って国語辞典を片っ端から参照してみましたが、両者を異義語として別項目で書いているものは、ひとつも見当たりませんでした。
つまり、「異議」であることが、一般に理解されているとは言い難い状態です。
では、昆布のおいしさは、どちらの言葉で表現すべきものでしょうか。
「昆布が美味しい」と思うのであれば、それは「旨み(Deliciousness)」に該当するでしょう。
しかし、その感覚には、自然に含まれるグルタミン酸が関係しているわけですから、「うま味(UMAMI)」にも一部該当しそうです。
どうやら、このあたりが混同を生む大きな原因だと言えそうです。
私が昆布屋として伝えたいのは、昆布とうまみ調味料の共通要素である「うま味」ではなく、その両者を分ける「旨み」なのです。
逆に、うま味調味料業界は「うま味」「UMAMI」を伝えたいのでしょう。
上記のような理由から、こんぶ土居では「うまみ」という言葉の使用を極力避けてきましたが、これからは「旨み」で統一していこうと考えています。
「異議」である「昆布の旨み」と「うま味」。
同一視されないよう、両者の違いに目を向けていただけると幸いです。
(了)