文学フリマ東京39にメゾン文芸部として参加した。文学フリマには9回目の出店になる。今回は新刊として小説の合同誌と短歌のコピー本を頒布した。
小説の合同誌はある程度余裕を持って進めることができたのだが、短歌のコピー本は仕事が忙しかったのもあり、久しぶりに睡眠時間を焼べるような進め方になった。組版が終わったのは文学フリマ当日の午前2時過ぎだ。足を濡らすことくらいしかできない睡眠量で、当日はキンコーズに開店とほぼ同時に飛び込み印刷作業を行った。キンコーズで開店待ちをしている人はさすがにいなかった。印刷自体は割とスムーズだったことは非常に運が良かったと思う。前回コピー本を作成する際に大苦戦した小冊子印刷も理解できた。物品も買い足したいものがあったため、東急ハンズに開店と同時に突っ込むことにした。東急ハンズでは開店待ちをしている人が5人ちょっといた。入店と同時にエレベーターに乗ったのだが、確実に空っぽなエレベーターに乗るのは初めてだったかもしれない。
会場である東京ビッグサイトは合同説明会ぶりだった。東京流通センターに慣れていたので、コンビニが会場までに複数あるだけですごいと感じてしまう。コピーを行っている人の列も各コンビニに分散しているのか、前回と比べるとかなり少なかった。以前は会場のすぐ近くにあるコンビニにコピーをしたい人が長蛇の列を作っていて、印刷までに30分以上かかることもあった。並んでいる間、包丁を持って叫んでいるAAが思い浮かんだ。

しかし、列に並んでいる私も大声で叫びたくなる原因を作っている一人だ。列に並んでいる全員が

このAAと同じ気持ちだったのかもしれない。
食事ができるところが多いのも安心感があった。選択肢は心に余裕を与えてくれる。数分歩く体力も当日はなかったため近場のフードコートに行った結果、かなり待つ形にはなったけれども。
寝不足と人の多さで体力はどんどん減っていく。本来は一通りブースをざっくり見て色々買いたかったのだが、短歌のブース群を歩いた途端に人の多さにくらくらしてしまう。急に汗が噴き出すほどの密度。何人かに声をかけていただいたが、ちゃんと受け答えできていたかは不安が残る。結局気になっていたブースで頒布物をいくつか買うだけにとどまり、他のジャンルには辿り着くことはできなかった。疲れ果てた自分にできることは、自サークルに戻り椅子に座って天井を眺めるくらいだ。ビッグサイトの天井は骨組みが剥き出しだった。
もう少し頒布物を手に取ってもらう回数を増やすにはどうすればいいか。知名度がほぼ無いサークルなので、頒布物がほとんど売れないのは理解ができている。参加するたびに必ず手に取ってくれる方が現れるので非常に運がいいサークルではあるだろう。それでも頒布冊数が停滞してくると、もう少し手に取ってもらえる回数を増やしたいという気持ちになってくる。
まず考えられるのが、頒布物の説明のしづらさだ。小説合同誌に関してはサークル内で書いているものがバラバラなので、どんなものなのか説明がしづらい。小説が複数作品収録されていますという、字面の説明に終始してしまう。打ち上げの時にもサークルのメンバーと議論をしていたが、合同誌のコンセプトをちゃんと決めて、どういう小説が収録されているのか分かりやすい形にしていくほうが手に取りやすそうだ。よく分からないものは手に取りづらいだろう。
また、短歌に関する冊子やフリーペーパーを短歌のブース群ではない場所で頒布して、今よりも手に取ってもらうにはどうすればいいのかも文学フリマ東京が終わってからずっと考えている。短歌のブース群、短編小説のブース群のいずれでもブースを出したことがあるが、短歌のブース群では小説が、小説のブース群では短歌が苦戦する。違うジャンルのものをどうやってブース内で共存させていくか。小説合同誌が抱える問題と同じく、こういう短歌を作っていると一言で説明しづらい。どうにか説明しようとすると、町/街に関する短歌を作ることが多く、他者に関する短歌を作ることはほぼない。説明をしていないときと情報量があまり変わらないような気がする。
また、小説・短歌両方に言えることとして、コンスタントに小説や短歌をアップし、チェックしてくれる人を増やしていく必要がある。ブログも更新したほうがいいだろう。そのためには体力が必要だ。
これからも文学フリマ(特に東京)は規模が大きくなっていくことが想定される。ふらりとブースに寄ってもらうという期待はもう抱かないほうがいい気がする。事前にリストアップする、当日訪れるサークルの1つにどうやって入り込むかを今後も考えていかなければならない。まずは短歌・文章・小説をアップする頻度を増やしていくところから始めていきたい。
文学フリマ東京を終えてから早速縄跳びを始め、文章を書くようになった。今はふくらはぎの筋肉痛に悩まされながらこの文章を書き、書き終えた。