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おもしろい生物学の話

昔の本の話を書いてしばらく日記は省エネモード。先月のことだが、本屋で見かけたので

を買って読んでみた。普通。古生物学の話を知らない人には斬新なおもしろい話に思えるのかもしれないが、そもそもそのあたりの話を知らない人が読んで楽しめる話かというそれも謎なので、なんとも言えない。これよりは、いわゆる古典の

とか

を直接読んだほうが刺激的なんじゃないかなー。「多様性こそ正義である」みたいな考えていた時期が自分にもあるのだが、それはこういうカンブリア紀の爆発的な進化を想像すると、(現在的常識からすると)ありえないような生物がうようよしていた時代を思うに、自分なぞはなにやら楽しくなってしまうのである。神さまもいろんな生物を作ってみて遊んでみたんじゃなかろうか? とか考えてみたり。

生物学つながりでは

もおもしろい。この本を読んで大学で生物学(理学部とか農学部?)に進みたくなる人がいる、というのがよく分かる。鶏の雛が孵るとき、最初に見たものを親だと思う「刷り込み」というのはこの本の著者のローレンツ(ノーベル賞も受賞している)が発見した事実なのだが、彼が動物を飼っていて出会ういろいろなことを綴った、生物学の本と言っていいのか、単に動物好きなおじさんのエッセイと言っていいのか(でもところどころに研究者的な視点を伺わせる)、とにかくとぼけた感じのローレンツがおもしろい。これこそ漫画にしてもいいんじゃなかろうか(笑)

あともっと個別の話では

なんかも楽しめる。これ読んだのは学部2年のころだったと思うが、一時期立花隆にはまっていて、全部の本を読んでみたのだが、「サル学なんて」と自分もたかをくくっていたのに、読み始めてみるとかなり引き込まれ、数十ページしか読んでいないのに帰りの電車に乗る前に下巻を買っていた(笑) サルにも子殺しがあったり、同性愛があったり、乱交があったり、言葉があったり(「文法」と呼べるものはないようだが)、「えっ、こんなことまで分かっているの」とびっくりすることだらけであった。人間と(広義の)サルってそんなに違わないんじゃない? と思ったりもする(そのあたりの最新の事情は冒頭の「ダーウィンの夢」に詳しいので、アップデートを知るためには新しい本を読んだ方がいい)。

サルつながりでは

も(少々値が張るが)おもしろい。こういう本ばかり買って研究室に置いていたら「小町くんこういう本好きねえ」と隣の席の人から言われたりしたこともある(笑) とはいえ、ジャレド・ダイアモンドで一番興奮するのは

であろう。この本の内容は(前日記で紹介したつもりだったのに、していないみたい)、一言で言うと「いまのアメリカやヨーロッパの繁栄は、地球の大陸の形が横長だったからであり、ヨーロッパが貧しかったから成功したのだ」というような話なのだが、学部のときの指導教官にこの本を薦められたとき「そんな馬鹿な」と思って最初は相手にしなかったのだが、読んでみると非常に説得力がある。ヨーロッパ人がラテンアメリカを支配するのに、ペストに罹った人が使っていた毛布を王族に対する贈答品として贈って現地に流行らせて根絶やしにした(99%近い人が100年のうちに死に絶えたらしい)とか(タイトルに「銃・病原菌・鉄」とあるうちの一つ)、ものすごい話がてんこもりで、読んでいて全然飽きない。文明論に興味がある人にもお勧めである。

ちなみに、タイトルはわざと係り先の曖昧性があるようにつけてみた(笑)




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