
たしかにヤクルト1000を飲むと夢をよく見る
ブームは一段落したのかもしれないが、ヤクルト1000がコンビニエンスストアで買えるようになってから、だいたい毎日飲んでいる。もともとよく眠れていたのだが、さらに眠りが安定してきたように感じている。飲むのは朝がよいという説も見かけたが、寝る前に甘いものを飲むことについて大義名分が得られるのもうれしい。最近、糖質オフのものが出て、「余計なことを……」と思ってしまった。大義名分は失われ、甘いものが好きな自分と向き合わざるを得なくなってしまった。
以前から、安眠と引き換えに変な夢を見ることがあるという評判があったが、少なくともわたしには当てはまっている。いままでわたしが見た夢でいちばん気に入っているものを紹介したい。
暫定 ベスト of my 夢
東京の東の下町に「いじめ」という駅があった。虐めという意味ではなく、漢字で「井志免」と書く。プラットフォームでの表示ではひらがなで「いじめ」と書かれていて、井志免とルビが振ってあった。イメージはよくないが昔からの地名だから仕方ないと地元の人は言っていた。
駅のガード下には飲食店がひしめいていて、何を食べるかすごく迷った。インド料理店を覗いてみると、客の老人が「ビリヤニにカレーをかけて食べてもいいかねぇ?」と聞いてくるので、食べたいように食べればいいと答え、わたしも次にビリヤニを食べるときはカレーをかけてみようと思った。
さんざん迷ったが、肉の焼ける匂いに導かれて、カウンターのみのステーキハウスで昼食をとることにした。シェフが何枚ものステーキを同時に焼いていて、注文するとすぐ出てきて感動した。シェフひとりでやっているので、隣の人に水を出すときに雑にするものだからわたしのステーキに水がかかった。まあ下町のステーキ屋はこういうことも楽しみのひとつだよなと思っていたら、隣の人が有名な女優さんで、ステーキといっしょに頼んだおにぎりが大きすぎるので半分食べてと言われて、わたしは大変光栄ですと言ってありがたくいただいた。
他にも、鹿鳴館に火をつけて灰にする現代アートを見たり、チグリス川とユーフラテス川の間を走る近鉄電車に乗ったりした。楽しい夢が多かったのだが、唯一つらかったのは、火曜日の朝に、金曜日の朝だという夢を見たこと。日付を間違える夢は昔からよく見ていて、ほとんどが、夢では平日の朝で実際は日曜の朝だったというささやかな悪夢。起きてから少し得をしたような気分になる夢だった。金曜の朝だと思って起きたら実際は木曜日の朝で、うっすら失望したことはあったが、金曜日と思ったら実際は火曜日だったというのはさすがにこたえた。夢がポジティブすぎるのも考えものである。
多忙とヤクルト1000をかけあわせると人生が夢になる
夢の内容が不思議かつポジティブなのはよいことなのだが、毎日必ず夢を見るようになった。そして仕事は忙しい。その結果、その日一日をふりかえったときのトピックが夢になった。夢は寝ているときに経験したもので、目が覚めたらその記憶はみるみるリアリティを失っていくが、「仕事して寝るだけの現実の暮らし」と、「不思議な世界でのできごとだがリアリティは8割減」のどちらがインパクトが強いかというと、残念ながら後者なのだった。一時は起きてすぐ見た夢をメモしたりしていたが、そうなると完全に人生=夢になってしまって虚しいので、夢の内容は忘れるがままにすることにした。
「後出し夢人間」の気持ちをようやく理解することとなった
SNSで夢について書くときに「夢を見た〜」から書き始めるのではなく、「~という夢を見た」としめくくる人のことを、わたしは「後出し夢人間」と心の中で呼んでいる。ブログ時代で、さんざん驚きの情報を書いが挙げ句に「~という夢を見た」と最後にそれが夢であったと書く人は見かけなかったし、たとえばサザエさんが、両親を失い、独身のまま中年を迎えた磯野サザエの見た幸福な夢だったという回が放送されたりしたら物議を醸すだろうが、140字くらいなら問題ないと思っているのだろう。自分が経験したことが夢であった驚きを共感してもらうために最後に夢であった驚きも含めて伝えたいと思ってそう書くのだろうけれども、少なくとも読者であるわたしにしてみれば、実際に起きたことを期待しているので、最初に「夢だけど」と書いてほしいと思っていた。しかし、生活の中で夢のウエイトが上がってしまうと、少なくとも夢を見たという事実はあったのだから、旅行に行ったことを書くように書きたいと思う気持ちを理解できるようになった。
夢が生活の中心になってくると、もはや生命として活動を維持する意味はないのではないかと考えなくもないが、その問題については先送りしておきたい。
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— ココロ社 (@kokorosha) 2021年6月22日