最近は「アエニキ」の事実上無根拠かつ無責任な選挙予想を木下ちがや氏(こたつぬこ)あたりがリポストするなどしていていよいよ末期的と思わせる。
アエニキは公示前には東京下町の12〜17区は公明党が強い地域だから中改連の候補が有利だなどとほざいていたが、この地域はもともと立民がめちゃくちゃに弱いのである。住民である私にとってはそんなことは常識だ。
東京15区は一昨年の衆院補選と衆院選本選に立民候補(酒井菜摘)が連勝したが、あれは自民党の東京15区選出議員が2人続けて逮捕されたため(秋元司と柿沢未途)、補選では自民党が候補を出せなかったから勝てた。本選は補選の半年後の選挙だったから、せっかく補選で選んだ候補を再選させたいと思った有権者が多かったこと、また当時の酒井陣営を仕切っていた立民区議の戦略が功を奏したための奇跡的な勝利だった。あの選挙は無所属の須藤元気がやたらと強かった上、東京5〜10区などとは違って共産党候補(小堤東)も立った。東京西部と違って東部では共産党候補もそれなりの得票が見込めると執行部が判断したためと思われる*1。おまけに公明党票も自民候補(大空幸星)に乗るだろうからこれでどうやって勝てというのか、九分通り負けるだろうと私は思ったが、幸いにも薄氷の勝利を収めることができた。
今回もその慣性力が残っているのか、東京東部の選挙区での中改連候補の中では、酒井の15区は12区とともに接戦に持ち込めている数少ない選挙区だ。うち12区はもともと公明の牙城だったから戦えている。その他の選挙区は勝負にならない情勢らしい。しかし15区も徐々に大空に押され気味になっているようだ。下記は一昨日(2/5)の酒井本人のX。
選挙戦10日目
— 酒井なつみ 衆議院議員候補東京15区(江東区) 中道改革連合 (@sakainatsumi724) 2026年2月5日
選挙も終盤となり、東京15区では各社情勢調査で劣勢が多くなっており、厳しさを痛感しています。
各地で心からの想いを伝えているものの、会えていない人がまだまだ多くいます。
選挙戦も残り2日間のラストスパートです。
精一杯、誠実に訴えていきます。… pic.twitter.com/yUAeBaVS8G
旧公明支持者、立憲は公明と違って下町東京東部で大変弱い。酒井は立憲が下町でようやく作った橋頭堡。なんとしても押し上げてほしい https://t.co/ME9ZpSHfdx
— 軍畑先輩 (@ixabata) 2026年2月6日
まあそういうことなのだが、今回は比例復活はないに等しい。各メディアの情勢調査をまとめている人によると、東京都の選挙区はこんな情勢らしい。
東京 選挙情勢予測
— 世論分析と選挙情勢予測 (@senkyoyosou) 2026年2月6日
当選確率は、各社の情勢報道をもとに、各社固有の偏りを補正したうえで、0~10でランク分けして表示しています。 https://t.co/JbCvNiQMBi pic.twitter.com/hsmKLoTv9m
URL: https://x.com/senkyoyosou/status/2019780801869844507/photo/1
上記で東京15区の大空幸星の数字は当初「6」で、その後2回「5」になったが青地になることはなく、三たび「6」になった。このことから、ほぼ55:45くらいの比率*2で大空が有利とみられているらしいと推測される。
上記の表で一番私が驚いたのは、前回の衆院選で恐るべき戦闘力の高さを見せつけた30区の五十嵐衣里が長島昭久の後塵を排しているかもしれないという信じ難い数字だ。30区の場合は数字は一貫して「5」で、長島の赤地になったり五十嵐の青地になったりしているが、赤地の時の方が多いような印象なので、52:48か51:49くらいで長島有利とみられている情勢なのではないかと思う。
ただ、何人かの論者(菅原琢氏や三春充希氏ら)や弊ブログが繰り返し指摘する通り、今回の情勢調査では各社とも公明票の動向をどう見積もるかが読み切れないはずであって(なぜなら前例がなく過去のデータを活用できないから)、公明票の中改連候補への歩留まりがメディア各社が想定しているよりも高ければ、その分中改連候補の勝機が高まる。そして東京15区を含む東京東部は西部と比較して公明党が強い(かつ立民が非常に弱い)地域だ。弊ブログはこれまでにも何度も書いた通り、公明党系にとっては歩留まりをいかに高くできるかが中改連存続のため、ひいては彼らの国政政党としての生き残りのための死活問題だから必死に引き締めるはずであり、そのためにおそらく歩留まりは相当高くなるだろうと思っている。だから選挙結果は最後の最後までわからないと思うし、天気予報も大いに気にしている。
正直に書くが、投票率は下がれば下がるほど良いと思っている。日本海側など本当に深刻な問題だろう。中改連が強いはずの新潟でも中改連候補の苦戦が伝えられているが、新潟の選挙結果など特に天候に大きく左右されると思われる。東京の下町などは仮に積もっても1センチくらいの雪にしかならないだろうが、明日(2/8)はとにかく気温が低いらしい。Yahoo! JAPANの天気予報で江東区の欄を見ると、未明の3時から正午(12時)まではずっと気温1度になっている。この冬で一番寒い日になりそうだ。雪は今夜の深夜がピークらしいが、何より気温がYahoo!の予報よりやや下回って氷点下になると、雪が融けずに氷結して地面が滑りやすくなるのでたいへんに危険だ。明日はできるだけ外出を避けた方が良さそうな天気である。私は先週(正確にはまだ今週)の日曜日(2/1)の午後2時前に期日前投票を済ませたが、立春前の一番寒いはずの季節なのに気温10度を超えていてポカポカ陽気だった。明日は先週とは大違いの極寒の日曜日になる。日本海側では大雪になる可能性もある。すべてはこんな時期に衆院選を設定しやがった高市のせいだ。今回の衆院選で投票率が下がっても、それは有権者のせいではなく高市のせいであって、そのために自民党の獲得議席がメディアの予測ほど伸びなかったとしても、責任は高市に帰せられる。そんなことをものともせずに高市自民が圧勝するのかもしれないが、少なくとも高市には厳冬の時期にして大学入試とも重なる日を、てめえの個人的利害において利益を最大にするために選びやがった高市の悪行は、どんなに厳しく非難しても厳し過ぎることはない。
最後っ屁だが、アエニキの話に戻る。アエニキは「七掛け理論」とやらを唱えていた。
立民の参院選での比例区得票率は衆院選での比例ブロック得票率の7割しか得られないという珍説だ。
弊ブログはそれをずっと批判してきた。
2022年と2025年の参院選で立民の比例区の得票がやたらと低かったのは、2022年には泉健太、2025年には野田佳彦がそれぞれ立民への支持を流出させたからであって、「七掛け」はたまたまであってそんな法則性は一切ない、他党にも衆院選比例ブロックと参院選比例区で傾向が異なる例は見られないと、根拠(他党の例)を示して「七掛け理論」を否定、批判した。あれは参院選当時の泉と野ダメが悪かっただけの話である。泉はそれでも党の批判的総括を受け入れて路線を転換したために党勢を回復させたが、野ダメの参院選惨敗には泉で負けた時のような本格的な総括はなされなかった。そのことも弊ブログはリアルタイムで指摘して批判した。立民系はその不作為のツケを今回の衆院選で払わされることになる。
今回は衆院選だから、本当にアエニキが主張する通りに「七掛け理論」が有効であるなら、衆院選では参院選の1.4倍(0.7の逆数)の得票が見込めるから、立民は何も公明と合同して中改連を結成する必要などなかったはずだ。昨年秋の首班指名の時点で斉藤鉄夫を推して、別々の政党として連携して戦えば良かっただけである。
野田佳彦がそれをやらずに公明票の下駄を履くことを選んだのは、立民の政党支持率が一昨年の衆院選当時と比較して大きく低下していて、従来のままでは衆院選を戦えないと野田自身が判断したためだろう。
つまり「七掛け理論」など幻に過ぎなかったのである。まともな論者であろうと思うなら、アエニキなど相手にしてはならない。自らの信用を失うだけだ。
このことを強調しておきたい。
