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安積明子は「高市首相の「働いて」を無にする《側近たちの暴走》、政権に漂い始めた第1次安倍“短命”政権と同じ臭い」と書くが、暴走しているのは高市早苗自身では?

 12月の高市内閣支持率は残念ながら横バイだった。中身があんなにアレなのに「日本初の女性総理大臣」というインパクトは思った以上に強烈らしくて「なんかおかしな政策をやっていそうだけれど」とは薄々感じながらも、まだ「日本初の女性総理」に対する未練が捨てきれない人が多いのではなかろうか。しかも間もなく年末年始休暇の時期であり、年が明けるとどの内閣でも「ご祝儀相場」で支持率が上がることが多い。今から憂鬱だ。

 そんな今の空気をよく表しているのが下記記事のタイトルだ。中身は読んでいないが、どうせ右翼とまではいかないけれども保守系のライターが書いたものだろうということはタイトルからわかる。

 

news.yahoo.co.jp

 

 タイトルの後半は良い。

政権に漂い始めた第1次安倍"短命”政権と同じ臭い

という見立ては正しいというよりも、そうなってもらわなければ困る。

 しかし、

高市首相の「働いて」を無にする《側近たちの暴走》

はいただけない。これだと高市が「気の毒な被害者」みたいだ。

 間違ってもそんなことはない。事実は高市自身が暴走しているのである。あの佐藤優にまで「脳内戦艦サナエ」と馬鹿にされたトンデモ答弁は、当たり前だが官僚が作った資料にはどこにも書かれていなかったことがその後暴露された。佐藤は

はい。だから「脳内戦艦サナエ」ですね。奈良の鹿を蹴っ飛ばしている延長線上だと思えばいいんじゃないですか。幻の中で生きているんですよ。

URL: https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/20251121-129276/

と、高市を文字通り馬「鹿」にしている。

 蛇足ながら高市には馬車「馬」発言もあった。しかし高市は馬をひたすら引っ叩き続けるしか能がない馭者だから、あれでは馬もたまったものではない。午前3時から高市に付き合わされた挙句に原稿を無視して「脳内戦艦サナエ」答弁を炸裂させるのだから、たまったものではないだろう。

 このように佐藤優までもが匙を投げている高市だが、超強力な擁護者が一人いる。それが高橋洋一である。その高橋の助言を高市は大いにあてにしているという。だから高市の暴走に次ぐ暴走が止まらない。

 高市の側近が「暴走」しているというのはその通りかもしれないが、高市自身も前述の通り大暴走しているのだから、「類は友を呼ぶ」の問題でしかない。

 このへっぴり腰の記事を書いたのは誰かというと、右派フリージャーナリストの安積明子だった。やっぱりな、と思った。こんなタイトルの記事を書きそうなのは誰かと思った時に思い浮かんだ人の筆頭が安積だったからだ。案の定。安積の通常運転である。

 しかしこのような「敵の本丸である高市早苗を突けない」風潮があると感じるのは私だけではないようだ。下記のXをみつけた。

 

 

 私が思い出したのは2020〜21年のコロナ禍真っ盛りの頃の大阪で「吉村はんはようやっとる」と言われていたとかいう話だ。現代の大阪人のどのくらいが「吉村はん」という言い方をするのかはともかく。

 そういや高市は奈良だったな。高市大好きの産経がこんな記事を出していた。

 

www.sankei.com

 

 「あのみー」という言い方は知らなかったが、「みー」は「見い」、つまり「見よ」「見ろ」という意味だろうとは見当がついた。奈良の人が「見い」と言いたがるという昔持っていたおぼろげなイメージならある。実際記事を読んだら確かにもともとは「見て」の意味だと書かれていた。

 しかし「おとろしい」が「面倒くさい」という意味だとは想像もつかなかった。大阪や兵庫では面倒くさいことを「邪魔くさい」と言っていた。「おとろしい」は近隣の大阪南部や和歌山では「恐ろしい」という意味になるとのこと。つまり奈良でしか通用しない言い方らしい。そしてそういう言い方も今や滅亡に瀕しているらしい。

 一方「いぬ」は昔の兵庫県でも言っていた。小学2年生の頃に3学期に入って、担任の40代と思われる男性教師に「1月はいぬ、2月は逃げる、3月は去る」という、つまり3学期はあっという間に終わってしまう、と教わった記憶が今も鮮明だ。その教師は存命なら100歳近いはずだ。記事には「去ぬ」の文字が当てられているが、「往ぬ」の方が私の感覚に合う。「行ってしまう」という意味で、「死ぬ」つまり「往生する」も意味にも使われる。英語の「has gone」と同じような意味の言葉だ。そのような、少し上の世代の関西人が普通に使っていたであろう言葉が「奈良の古語」扱いされているのか、私も歳をとったなあと改めて思う。

 なお産経の記事のタイトルにある「存亡危機」というタイトルは誤用であり、「存亡の機」が正しい。「危機」を使いたければ「滅亡の危機」あるいは「消滅の危機」としなければならない。

 高市政権にも一日も早く滅亡あるいは消滅してもらいたいものだが。




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