私は高市早苗という人間をもうたぶん30年以上嫌い続けていて高市に好感を持ったことなど一度もないが、日々、この高市ほど総理大臣にしてはならない人間はいなかったなあと思う。麻生太郎をはじめとする自民党の人間たちは本当にどうしようもないことをしてくれた。
最近一番ダメだと思ったのは、高市が「自民党に怒られるかもしれないけど」と言った一件だ。あんた自民党の総裁だろうが、と思った。以下時事通信より。
高市首相「5兆円あれば消費減税」 「怒られるかも…」本音漏らす
時事通信 政治部
2025年11月11日16時54分配信
「自民党に怒られるかもしれないが、今だったら食料品の消費税をずっとゼロにする」。高市早苗首相が11日の衆院予算委員会で、「恒久財源5兆円を自由に使えるとしたら何に使いたいか」と公明党の岡本三成政調会長から問われ、思わずこんな「本音」を漏らす一幕があった。
以前は「国の品格として食料品の消費税は0%にすべきだ」と明言していた首相だが、党内の財政規律派への配慮からか、就任後は「時間がかかる」と慎重な発言を繰り返している。委員の一部から拍手が起こると、首相は「恒久財源があればだ」と念押し。「恒久財源が10兆円あったら、もっとやりたいことがいっぱいある」と力説した。
この答弁からわかるのは、高市というのは本質的にポピュリストにして新自由主義者だということだ。
減税はもともと新自由主義の政策だが、山本太郎が消費税減税を叫び始めて以来、左派やリベラルの間に減税主義者たちが増えた。
山本のもともとの主張は富裕層や大企業への増税とセットで、その点では共産党などと近かったが、少し前の松尾匡のnoteなどを見ると、新選組の経済政策のブレーンと思われる学者たちにはそれが不満らしい。彼らはどうやら純減税が良いと考えているらしく、その尖兵になっているのが元阪大の物理学の教授の菊池誠らである。そんな応援団に押されてか、新選組が富裕層や大企業への課税強化をあまり言わなくなっていた*1ところに参政党の党勢が急伸したので、新選組の支持層もかなり多くが参政党に奪われたのではないだろうか。
また宮武嶺さんのブログを見ると塩村文夏が高市に大甘の質問をしたらしいけれども、塩村氏はなんたって元みんなの党で新自由主義的な傾向が結構強いからね。2019年参院選では最初から投票の候補に入れなかったし、今年の参院選では一瞬考えたけれども結局「戦略的投票」をやって塩村氏には入れなかった。私が塩村氏を「戦闘力が高い」と評価しているのは確かだけれども、同時に「塩村氏は居心地の良い参院東京選挙区で楽な選挙をやるな」という意味を込めて、衆院の選挙区に転戦せよと主張している。これには塩村が広島の民民にいる頃に接点があったらしいさとうしゅういち(佐藤周一)さんからも「塩村さんは衆院選向けだ」との同意のコメントをいただいたと記憶している。ところが塩村氏は「参院選東京選挙区には私以外の候補を立ててくれるな」と言い続けた人らしくて、そういう我の強さもある。今年の参院選では定数6で負けて補選の枠で当選したから次は参院選なら2028年だけれども、衆院のどこかの選挙区に転戦してもらいたい。対高市に関しては塩村氏はあまり戦力になりそうにもないが。
今日は少し短いが、小池百合子の国政カムバックと「希望」政局の再来を願う右翼の「駅前は朝の七時」の、しかしながら高市批判だけは見るところのあるXをリンクして終わりにする。
高市への擁護でいつも気になるところがあって、「女だからできなくても仕方がない」って思想が見え隠れするのがすごい嫌なんだよな 存立危機事態に関する質問(歴代首相は難なくかわしたもの)をした岡田が悪い!なんてのはそもそも高市の能力が足りないと思ってなきゃ出てこない擁護でしょって
— 駅前は朝の七時 (@ystak13am7) 2025年11月18日
そういうことだ。擁護者たちがそうやって高市を甘やかすことが「初の女性総理誕生の意義を認める」ことなんだろうか?
能力のない者は総理大臣の座から去れ。こう言わなければならないところだ。
*1:最近また少し言い始めているが、松尾はそこに突っ込んだのだった。