宮武嶺さんの下記記事だけれど。
(前略)とにかく生き残れればいい、権力のおこぼれにあずかればいいという「謙虚」な第2自民党の維新(笑)が、第3自民党の国民民主党を蹴落として連立与党になれたという次第です。
民民よりも窮状にあった、それが維新のアドバンテージになりました。
なまじ最近まで波に乗って支持率と議席数を増やし続けて来た玉木雄一郎代表と国民民主党は、首相になる覚悟がないチキンだったからではなく、いきなり首相になるという野心が大きすぎたから、いったんここで後退になったんです。
しかし、無能で悪質なN自維=NG連立政権がこのまま順調にいくとは全く限りませんよ。
ひょっとしたら今の高市自民党と組まなかったことが玉木氏と民民に幸いする可能性だってあるのです。
URL: https://raymiyatake09.hatenablog.com/entry/2025/10/25/134024
これは、非常に良い点を突いた「仮説」だと思う。
ところがその「玉木の野望」に関する「仮説」については、公明党が連立離脱を表明する3日前に弊ブログがいち早く書いていたのだった。以下引用する。
民民が連立に慎重姿勢なのは当たり前であって、普通に考えれば民民が連立政権入りして得することは何もない。昨年の衆院選でも今年の参院選でも「非自民だから民民に入れた」有権者が多数だろうからだ。
ただ唯一の例外がある。いうまでもなく玉木雄一郎自身が首相になるケースだ。この場合はせっかくの高市早苗の「日本初の女性総理大臣」がフイになるから自民党(高市)側としても呑めない話だろうが、民民(玉木)側からすればそのくらいしてもらわなければ絶対に元が取れない取引だ。
前例としてはまたしても「自社さ政権」(1994)が挙げられる。
URL: https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2025/10/07/081440
「仮説」どころか玉木雄一郎の立場に立ってみたらこれ以外は考えられない選択肢。それが「玉木雄一郎首班の自公国連立政権」だったと思いますよ。
一方、自民側が示したという「玉木財務相兼副総裁」が玉木には絶対呑めない案だったことも当たり前です。なぜなら玉木の経済政策は、自分たちが当面野党であって責任を取る必要がないから打ち上げたものに過ぎず、そんなものを現実にやろうとすると失敗が確実であって、そうなったら自民党は経済政策の失敗を玉木財務相の責任に押しつけて玉木民民を切るに決まっているからです。これほど玉木にとって損な取り引きはありません。玉木がこれを拒絶したのは当然でした。私が玉木だったとしても拒絶したでしょう。確かにこれは「チキン」云々とは関係ありません。
でも公明の連立離脱で、「自国」では少数与党止まりだから玉木民民分派が撤退し、そこに維新が入り込んだのが今回の生協の行き着いた先だった。
初めの段階の「高市総裁爆誕」では麻生太郎の意向が全面的に反映されたけれども、自維連立は麻生にはパイプの持ち合わせがないから高市は菅義偉に頭を下げた。それが麻生には気に入らなかったから、自維連立決定後は麻生の表情から満面の笑みが消えた。半分不服そうな従来の麻生の表情に戻りつつある。
それで民民だが、以前は良好だった連合と玉木との関係は、連合が民民と立民との連携を望み、その方向に圧力をかけ始めたことから一転して強い緊張関係へと転じた。
玉木と榛葉の一派を「分派」と最初に表記したのはレバ子氏だが、私もこの2人とその追随者は「分派」にほかならないと思う。しかしその「玉木分派」が一時爆発的な人l機を博したのが、2024年秋から今までの約1年間の政治状況だった。
しかし今回の政局で玉木の株は大きく下がった。
弊ブログが昨日の記事で打ち出した「民民から共産までの野党共闘」の範囲についても、面倒だから但し書きをつけなかったが「民民」から玉木分派を除外して考えている。「玉木分派を除く民民から共産までの野党共闘」が、信じ難い異様さを露骨に示し始めた高市極右ネオリベ政権を一日も早く終わらせるために必要だと考えるに至った。
われながら唐突に打ち出した感があるかもしれないと思うこの案は、しかしながらやはり唐突に現実となった公明党の連立離脱を受けてのものだ。
目まぐるしく状況が変わる現在の政局においては、とらわれない発想が欠かせない。
もっとも、私の発想のベースになっているなあと思ったのは、少し前に読んだばかりの橋本健二著『新しい階級社会』の第8章に書かれた2022年の三大都市圏調査に基づく橋本教授の民意及び現在の日本の政治状況に関する分析だった。
それについて書き始めると長くなるので別の記事に回す。