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自民党総裁選は「フルスペック」に/維新の衆院3議員が離党届を出した

 自民党総裁選は人気途中の総裁退任時の臨時総裁選としては異例の「フルスペック」で行われることになった。これによって主流派というか自民党内の「非安倍派」の人たちが党内政局をグリップできていないことが明らかになった。総裁選には茂木敏充とは林芳正が手を挙げたけれども、無難な政権運営を目指すなら簡易型総裁選にして林を選ぶしか手はなかった。それができなかったことは今後ますます自民党が不安定化していくことを意味する。

 昨日はまた別の予想外の出来事があった。維新の3人の衆院議員が離党届を出したことだ。以下東京新聞より。

 

www.tokyo-np.co.jp

 

 以下引用する。

 

維新の衆院3議員が離党を届け出「保守政党に変わってしまった」 吉村洋文代表は「撤回してほしい」

2025年9月8日 20時15分

 

 日本維新の会の守島正=大阪2区、斉木武志=比例北陸信越、阿部弘樹=比例九州=の3衆院議員が8日、離党届を提出した。3氏は国会内で記者会見し、先月発足した執行部の党運営への不満が理由だと説明した。新会派の結成を目指す考えも示した。

 

◆看板は「改革政党」 最近は「自民党への接近」が取り沙汰されて

 

 守島氏は「改革政党の維新が、保守政党に変わってしまった。特に国会議員団の方向性とはかなり乖離(かいり)がある」と語った。新会派では、他党と「等間隔で付き合いたい」と述べた。

 

 斉木氏は、維新の自民党への接近が取り沙汰されていることに触れ、「安易に連立入りするのではなく、民意の受け皿が必要」と強調した。阿部氏は、石井章元参院議員の公設秘書給与の詐欺容疑を巡り「『政治とカネ』のことに憤慨した」と語った。

 

 吉村洋文代表(大阪府知事)は3氏の離党届について「1週間ほど預かる。撤回してほしい」と話した。大阪府庁で記者団の取材に答えた。(村上一樹)

 

東京新聞より)

 

URL: https://www.tokyo-np.co.jp/article/434377

 

 見出しを見て、守島正とかいう衆院議員は維新を保守政党ではないと思っていたなら何だと思っていたのかと疑問を持ったが、そうか「改革政党」だと思っていたのか。

 私の発想だと「改革」といえば新自由主義改革という悪い意味しか思いつかないが、そういえば維新はもともとそれを目指していた政党だった。

 「駅前は朝の七時」などは維新を民主統計の政党だと思い込んでいるようだが、それは明らかな誤りであり、維新は自民党から分かれた政党だ。維新といえば橋下徹松井一郎にルーツを持つが、松井はもともと大阪の自民党にいたし、無所属時代の橋下が最初に大阪府知事選に立候補した時に支援したのも自公だった。つまり自民党から分かれた新自由主義的分派が維新だったってことだ。

 また維新は2012年8月に安倍晋三をスカウトしようとして失敗し、安倍は自民党総裁選に立候補して当選した。同年12月には政権に返り咲いて、2020年まで「安倍一強」を謳歌したが、その間に日本の国力は目に見えて衰えていった。それが顕著になったのはコロナ禍が一段落した最近のことだ。現在日本の政局が混迷しているが、その元凶も安倍晋三である。

 維新はほんの2年半ほど前までは党勢が伸びていて、野党第一党の座をうかがっていた。当時立憲民主党(立民)の代表だった泉健太は「維新八策に大部分協調できる」と言って維新の無能な代表だった馬場伸幸にすり寄ったが足蹴にされた。しかしその頃から維新の党勢が衰勢に転じたことで立民は一時「漁夫の利」を得ていた。でもそれは棚ぼたもいいところだった。維新は結局国民民主党(民民)と参政党に取って代わられるだけの政党だった。その間立民は「どんな社会を目指しているか」をいっこうに明らかにしない政党だったから、2025年参院選では民民と参政に比例区の支持率で抜かれた。泉が党代表だった2022年参院選では維新に負けただけだったのが、今度は民民と参政の2党に負けた。野田佳彦は「挙党体制」にして自らは生き延びるつもりのようだし、立民党内には自民党における「石破下ろし」に相当するような「野田下ろし」はなさそうだ。もっとも党内での批判はそれなりにあった2022年参院後でさえ泉を下ろせなかったのだから当然といえば当然かもしれない。私は野田は辞任すべきだと思うけれども。

 今回の維新3議員の離党届は、水面下で自民党と維新の間で連立工作が行われていて、その情報は当然党内の国会議員に流れてきているだろうから、それを嫌っての行動であろうと思われる。

 その工作の相手は小泉進次郎高市早苗かといえば、小泉だろうなとは思うが私は自民党内情勢に明るいわけではない。もちろん立民の党内情勢についても全然知らない。

 政局はもうなるようにしかならない。新政権が発足したらさっそく解散総選挙だという声もあるが、昨年石破茂がそれをやって失敗したばかりなのに、同じことをまたやるなら単なるアホである。

 そうならないように、新総裁選出後の政局を安定させるために自民党の一部の勢力が維新との連立工作をしているのであろう。衆院議員の任期はあと3年以上あるのだから、新政権が解散を焦る必要は何もないのである。連立工作にさえ成功すれば、それなりに政権は維持できる。政権の支持率が伸びたところで解散のカードを切れば良いと考えるのが普通の人間だろう。

 維新内にその連立工作を嫌う国会議員がいたという話だと思う。




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