昨夜、週刊文春を立ち読みしていたら、名前も顔も全く知らないNHKの女性アナウンサーの不倫の話が出ていて(中身は読まなかったが)、帰宅してYahoo! JAPANを開いたらそのアナウンサーが番組から姿を消したとか消すとかいう見出しが出ていた(これも見出ししか見ていない)。昨日の昼間には民民が参院選の東京選挙区にNHKの女性アナウンサー(こちらは名前も顔も知っているが名前は省略する)の擁立で調整に入ったとかいう記事を見て、もうアホかと思ったばかりだったので、NHKの女性アナウンサー(いわゆる「女子アナ」のカテゴリに入るだろう)っていったい何なのか、いまさらそんなのが選挙に出てきて、今もっとも勢いのある民民の公認だったら、ひところの元テレビ朝日の「女子アナ」丸川珠代みたいな大量得票をするのだろうかと思った。本当に当該アナウンサー氏が民民から出るのかどうかは全くわからないが、数年後には自らの選択を後悔することにしかならないだろう。
そういえば今年は4月の国政選挙の補選がないので、各党の勢いを選挙結果から図ることはできない。2023年には1勝0敗の維新と4戦全敗の立民の明暗がはっきり分かれたと思ったら2024年には立民の3戦全勝と、このところ波が大きく変わる。その境目になるのは国政選挙、特に衆院選であり、そこで予想外に躍進した政党の支持率が選挙後にさらに大きく上がる。2021年衆院選以降の維新と2024年衆院選以降の民民がその例だ。
一方、選挙結果に対する反動、という言葉だとイデオロギー臭がすると言われるなら反作用と言い換えても良いが、それも起きる。特に、総理大臣(自民党総裁)の発言のブレによって自民党が予想外の大敗を喫したあとには大きな反動、いや反作用が起きる。1998年の参院選で自民党が誰も予想できず、各紙の情勢調査でもとらえられなかった突風によって大敗して橋本龍太郎が総理大臣を退いた後には政変が起き、1999年早々に自自連立、同年中に自自公連立、翌2000年に小沢自由党の離脱があって、現在の自公政権の枠組みが固まった。これが、途中の民主党政権の3年3か月を挟んで四半世紀続いている。
しかし私が現在警戒しているのは、1979年10月の衆院選で、選挙前には支持率が高く好調だった自民党が、一般消費税創設をめぐる発言のブレのせいで、これも1998年参院選と同様にメディアの情勢調査でもとらえられなかった大敗を喫したのに、野党がその好機を活かせず、翌1980年5月に社会党がうっかり大平内閣不信任案決議案を出してしまって、それに党内構想中だった自民党の反主流派(福田赳夫派=清和会と三木武夫派)が乗っかって衆参同日選挙になってしまい、自民党の大勝を導いた経緯の再現だった。あの時も、その枠組が2000年の小渕恵三急死まで続いた。田中角栄と大平正芳の系列が野党と自民党清和会に冷飯を食わせ続けた20年間だった。
昨年の衆院選の翌日から、「次は衆参同日選挙だ」などという声が自民党議員たちが発し、それをマスメディアやネットのSNSなどが垂れ流したが、彼らの頭には1980年や1986年の衆参同日選挙という成功体験があったであろうことに疑う余地はない。
宮武嶺さんもmewさんも強く非難した枝野幸男の「ゴーマン」発言を弊ブログが擁護したのは、一つには衆参同日選挙を招いて敵の思う壺に自分から嵌まりにいくことと同義の内閣不信任案提出を批判したこと、もう一つは党内から(実は給付付き税額控除の実施までの「つなぎ」にまで交代していたとはいえ)消費税減税論に対して引き締めを図ったことだ。後者に関しては、仮に江田憲司らが立民から出て行っても、既に玉木雄一郎が山本太郎が対象になっている「減税派」で指導的な役割を演じることなど誰が考えても不可能だから、損得勘定から言っても出ていくはずがない。しかしメディア(現にフジサンケイ系のFNNが特に熱心だ)にはそんなことすら想像できないか、実は想像はついているが立民にネガティブな印象を与えたいのか、おそらく後者だろう。江田憲司らの動きは、フジ産経系などが狙う、立民党内不一致だの分裂だのといった印象操作を助長し、玉木雄一郎(や山本太郎)を肥え太らせるだけだ。だからあえて世間の耳目を惹くような強い言葉で江田らを批判したものだろう。
以下にmewさんと宮武さんのブログ記事をリンクする。
ここでは宮武さんの記事から引用する。
枝野氏は2025年4月12日に地元埼玉で怪気炎を上げたようで、物価高やトランプ米政権の関税措置を受けた現金給付や減税主張に関して
「参院選目当ての無責任なポピュリストだ」
と指摘し、党内で消費税減税を求める意見が広がる現状に関し
「減税ポピュリズムに走りたいなら別の党をつくるべきだ」
と批判しました。
枝野発言のこの部分も多くの野党支持者からは批判を受けそうな発言ですが、私はまあ政策論としては間違っていないと思います。
立憲民主党が自公政権に対峙して目指すべきは大きな政府論であって、それは富裕層や大企業から税金をちゃんと取って、福祉・医療・教育などに回す所得の再分配機能を強くうちだした政権構想です。
URL: https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/4f088cb10d9f7339a1b471373a335423
なんだ、上記の文章に関しては特に異論はないと思った。ここで宮武さんが「減税主義」に肩入れするようなら大論戦を展開しなければならなかったところ。
私との意見の相違は下記の文章にある。
そして、枝野氏の問題発言は実はここからで、トランプ政権の関税措置を受けて、今国会での内閣不信任決議案の提出は見送るべきだというのです。
石破自公政権が少数与党のため、野党がまとまれば不信任案は可決できる状況にあるのに対して、枝野氏は
「政治空白を作りかねないことを年中行事だからと言ってやるのは、無責任極まりない」
と語ったんですね。
あなたが代表の時も内閣不信任案は出していましたが、あれは年中行事だからやっていたんですな(呆)。
そして枝野氏は
「少なくともアメリカの通商交渉について言えば、石破内閣は求心力を持って臨んでいる。
野党第1党も支持している」
と述べて、勝手に立憲民主党の方針を決めてしまって政府の関税対応に協力する姿勢を強調したうえで
「不信任案を出すべきだって言っている人は無責任極まりないか、外交を知らないかのどっちかだ」
と批判したんですが、トランプ政権がとんでもないことをするのが国難だから解散総選挙をして政治的空白を産むのは無責任だ、などと言い出したら、あと3年半以上、内閣不信任案なんて出せなくなっちゃうじゃないですか。
政治とカネの問題にしても企業・団体献金を温存しようとしていて、選択的夫婦別姓制度など重要な法案もすべて葬り去ろうとしているのが石破政権ですよ?
あなた、そんな物分かりの良い「リアリスト」っぽい態度で、どうやって政権交代を実現するんですか。
URL: https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/4f088cb10d9f7339a1b471373a335423
ここで語られているのは政策論だが、弊ブログが書いているのは政局論だ。だから弊ブログや私がしばしば「政局ブログ」とか「政局ブロガー」だのと、あまり、いや全くありがたくない異名で呼ばれるのかもしれないが。でも政局には人間心理、特に人間の欲望がはっきり現れるのであって、政局論は絶対に欠かせないと私は思っているから、その異名でも良いかもしれない。そもそも他人を「政局にしか興味がない」などと決めるつける人間に限って、どっかの権威に全面的に依拠した政策論しか書けないものだ。いや脱線はこのくらいにしておこうか。
とにかく、こんなところで解散総選挙、おそらく今ならタイミング的に衆参同日選挙になるだろうが、そんなことをやったら「減税派政権」、いろんな組み合わせがあり得るが、一番ありそうなのは自民党安倍派(高市早苗ら)と玉木雄一郎分派が完全に乗っ取った民民を中心とした連立政権ではないか。いや混沌の時代だから立民主流派と石破・岸田らが組んで、減税派には政権を渡さない可能性もあるかもしれないが、日本の政治全体が大混乱状態になって、現在の東京都江東区で局所的に現実となっている「焼け野原」(by 高野勇斗区議)になってしまうだけだ。
それを回避するために、恥を忍んで内閣不信任案は出さずにとどめよと、弊ブログは(主に野田佳彦立民代表を念頭に置いて)書き続けてきた。その立場は今も変わらない。
とりあえず夏の衆参同日選挙を回避できれば、最悪の事態だけは免れる。そのように弊ブログは考える。
宮武嶺さん(やmewさん)とは大いに異なる弊ブログの立場は、以上に書いた通り。
やっと懸案を終わらせることができた。