兵庫県知事選問題の執拗な追及で評価を上げているTBSの『報道特集』だが、私は今年の初めから土曜日には在宅で番組を見ている日にも、外出してリアルタイムでは見られない日を問わず、この番組を予約録画して、兵庫県知事選問題を扱った週は消さずに残している。
先週は仕事が忙しかったので、リアルタイムの放送中には寝ぼけ眼で見ていた。しかし先週は特に反応が多く、もう一度見直した方が良いかもしれないと思っている。
何しろ、新田哲史(元読売新聞)だの長谷川豊(元フジテレビ、元維新衆院選候補=落選)だのといった右翼系の論者たちが血相を変えて怒り始めた。たとえば下記の長谷川のX。
元読売新聞の新田氏も指摘しているが、本件、かなりまずいと思う。
— 長谷川 豊 (@y___hasegawa) 2025年3月15日
TBSさんの若手は昔の過ちを知らないのかも知れないが、恐らく思ってるよりダメージになると思う。
早めに手を打った方がいい。
このままでは昨年の日テレのセクシー田中さん騒動やフジの話に続きかねない。 https://t.co/HwAMyi8dKT
彼らが TBSを陥れようとしている論拠は実にチャチなもので、千葉県知事選の最終日に候補者に不利になるような内容の番組を放送した、放送法違反だというものだ。しかし報道特集の内容は昨年秋に行われた兵庫県知事選に関するもので、千葉県知事選とはなんの関係もない。田中角栄が逮捕された年(1976年)に行われた衆院選に角栄は立候補して当選したが、その間はロッキード事件の報道をするなと言っているのと同然。ナンセンスである。新田や長谷川の言いがかりはどの程度で片付けられる児戯にも等しいものだ。
なぜ彼らに都合が悪いか。それは番組で名前が出されたクラウドワークスなどの一部企業が、ビジネスとして斎藤元彦だの立花孝志だの石丸伸二だのといった人たちのブームを起こしている手口が暴かれたつつあることだ。
現在、斎藤・立花や石丸らを持ち上げたのと同じ手口に乗っかって爆発的に支持を伸ばしている政党がある。それが国民民主党だ。何しろ昨年の衆院選以前と比較して政党支持率が数倍になっている。そして2021年の衆院選以前と比較すると実に約10倍になっている。
この2021年の衆院選でも民民は躍進した。その頃から既に極右や新自由主義者を惹きつける傾向が民民にはあった。この政党は「希望の党」政局における「希望」側をルーツに持っていることもあって、弊ブログが肯定的に評価したことは一度もない。
少し前に、東京都江東区議会でファミリーシップ・パートナーシップ宣誓制度が可決された。14日の弊ブログでこのことを簡単に取り上げた。
この条例に自民党は反対したが21対18で可決された。しかし民民の二瓶文隆区議は反対した。衆院東京15区の補選前に民民が故高橋茉莉氏の公認予定を取り消した時に二瓶についてネット検索をかけたことがある私は、二瓶なら反対して当然だと思った。しかしそれを意外に思った方がおられたようなので、下記のように書いた。
おめでとうございます!
— かるまくす🏳️🌈 (@Ns83121Y) 2025年3月13日
一方で、自民、維新はともかく国民民主が反対されてたのには驚きでした。
それには驚きはない。だって民民の江東区議ってとんでもない極右で、昨年春の衆院補選では立花孝志のデマに煽動されて故高橋茉莉氏の公認予定取り消しに関与した、というよりおそらく主導したと思われる人だろ。そんな奴が賛成するがはずがない。
民民はこのように末端まで腐敗が進行している政党だ。惰性で民民と立民を今なおくっつけようとしている人たちは考えを改めるべきだ。
URL: https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2025/03/14/063343
この部分に対して、下記のコメントをいただいた。
弊ブログが「渡辺周や笠浩史といった立民党内」をも極右扱いしかねないことは事実だが、二瓶が2007年時点で自民、2013年時点で維新にいたのは確かだ。
それどころか、この記事を書くために調べて呆気にとられたのだが、2019年の江東区議選に二瓶はなんと「NHKから国民を守る会」から公認を受けて当選していた。
この区議選では2013年の都議選に維新公認で立候補して落選した川北直人が自民党公認で立候補して8083票でトップ当選、新人だった酒井菜摘が6位で4622票、同じく新人だった三戸安弥(現都議、上田令子一派)が16位で3630票を獲得したが、中央区で自民党区議を3期務めた二瓶は35位で2880票だった。
2023年の区議選では、三戸がトップに躍進して8935票、選挙カーを使わなかった酒井が3位の8067票と大きく票を伸ばしたが、N国から民民に移籍した二瓶はあわや落選の43位で2606票と、得票を減らした。
あの区議選で二瓶が落ちてたら良かったのに、と舌打ちせずにはいられない。私は昨年の補選の時に二瓶のサイトにアクセスしてその主義主張や思想信条を知ったので、自信を持って「とんでもない極右」だと断言した次第。なるほど、元N国なら立花孝志の煽動に呼応して高橋氏を公認予定取り消しに追い込んだ蓋然性が高い。
『報道特集』は立花が統一教会系団体の講演会で講演を行ったことも伝えた。
下記は宮武嶺さんのブログ記事。
なんと統一教会の実質的な機関紙である世界日報が堂々とそのシンポの様子を「報道」しているんです。
3月10日付けの世界日報
という記事では、
『世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)の信者を中心とする信教の自由と人権を守る千葉県民の会は8日、千葉市でシンポジウムを開いた。
ゲストとして登壇した「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏は「SNSやYouTubeを活用して(教団に関する)真実を発信すべきだ」と呼び掛けた。
立花氏は「意見を聞いてもらえない人に、話を聞いてもらえるようにしないといけない」と強調した上で、家庭連合には拉致監禁による強制棄教の被害など「これを訴えれば味方が増えるという武器は既に持っている。それをどう活用するか、戦略的に動いてほしい」と指摘。
これまではテレビや新聞に取り上げてもらうしか手段はなかったが、「今はネットがある。動画を作ってお金を出せば広告も出せる。そういうところから始めていくべきだ」と訴えた。』
というのです。
URL: https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/42e525b3adc5f3e804558e6b3aa3d4a3
弊ブログからも当該の世界日報の記事に直接リンクを張っておく。
兵庫県在住のぷろもはん氏の下記Xを再びリンクしておく。
現地に居たら明らかに統一教会らしい人達の動員と思われる人数がかなりいたことを体感できるけど
— ぷろもはん#ともにひょうごを諦めない🕊🌈💙💛 (@promoterno26) 2025年3月15日
それを証拠つけて報道されたら
あの急速な盛り上がりが作られたものと完全に立証される
そしたら犬猫野菜のみなさんは掌で転がされてた事がわかるし
あの選挙が歪められたことがわかる
このように、立花孝志は統一教会とベッタリであり、そんな立花のN国から民民に地方議員が流れている。その民民が「減税」の暴風に乗って支持を爆発的に拡大させている。
前記宮武嶺氏は立民代表の野田佳彦が石破内閣追及に不熱心だとして強く批判している。
宮武さんは野田佳彦が「内閣不信任案を出したり退陣を求めたりはしない」と言ったことを批判している。一方私はその点については批判するつもりはない。なぜなら内閣不信任案が可決されたら石破は衆院を解散して衆院選になるが、その結果爆発的に伸びるのは民民、次いで一部の選挙区で支持層の性向が民民支持層と極めて近いことが明らかになりつつある元号新選組であり、立民は野党第一党の座はたぶん守るだろうが特に躍進もせず、宮武さんよりもっと石破政権に厳しいと宮武さんが書く村野瀬玲奈さんが熱心に支持していると見られる共産党に至っては、政党支持率がきわめて危機的な状況にある。
共産党の危機については、下記三春充希氏のX経由で三春さんのnoteの有料記事を読み、その深刻さがデータにはっきり表れていることを知った。
共産の支持率が気になっています。https://t.co/nB65cGmdsm
— 三春充希(はる)⭐未来社会プロジェクト (@miraisyakai) 2025年3月18日
上記noteの有料部分に、2013年以降の各政党の支持率の長期的推移が示されているが、共産党は昨年8月ごろにがくんと支持率を落としたあと、それが回復し切らない今年2〜3月というから現在進行形の話だが、また一段と政党支持率を低下させている。
三春氏のnoteは上記を含め、月500円を払う価値がある分析が多いので、有料登録をされていない方には是非とも登録をお勧めする。その際、三春氏が新選組贔屓だとかそういうことは関係ない。データにはそういう私情は含まれていないからだ。三春氏は典型的な理系人間だといえる。
共産党の昨夏の支持率低下は同党がやらかした分派狩りの激化と関係があるのではないかとの仮説を私は立てているが、現在についてはよくわからない。相変わらずの分派狩りのせいなのか、それとも昨今は「減税4党」とか言って民民、新選組、参政党、日本保守党を一括りに「味方」扱いして、右の維新と左の共産とを敵視する「減税派」たちのネット言説があるのだけれども、そういう風潮の影響もあるのかどうか、とにかく共産党に対しても自民や維新に対してと同じような逆風が吹いている。共産党は消費税減税は求めても所得税の累進性強化や法人税増税も求めているので、それが「減税派」ににらまれている一因になっているのかもしれない。
現在の「減税派」はとにかく過激で、菊池誠などがその代表格なのだが、純減税でなければ許さない、消費税を減税する穴埋めの直接税の増税は許さないなどと息巻いている。彼らが第一に支持するのが民民(玉木分派)であることはいうまでもない。
口を開けば「減税」を求める人が多い。その例は、高野勇斗江東区議(立民)が拾った街の声にも書かれている。
「減税してください。失業率上がってしまいます」も声としておりました。30代男性。
— 高野はやと 江東区議会議員|東京15区 (@takano_hayato38) 2025年3月17日
しかし現在のような物価高で人手不足(完全雇用)の時期に減税なんかをやったらさらなる物価高を招くだけだ。それはセオリーなのだが日本版MMTの連中は神野直彦や金子勝を目の敵にするのがウリの一つだった。その論法は日本でデフレがずっと続いていたから通用したが。しかし2021年を底とする現在のインフレ(と断言してももう良いのではないか。年度の変わる来月はさらなる値上げラッシュだ)によって(日本版)MMT派の主張の当否が問われる局面になったはずなのに、彼らはそんなことはお構いなしに論的に「緊縮派」のレッテルを貼って事足れりとしている。しかしなぜか「減税日本」の河村たかしは「緊縮派」のカテゴリには入らないらしいのである。
減税が「積極財政」と結びつけられるなどというのは誰が考えてもおかしな話であろう。歳入を絞るのだから歳出も絞られるに決まっているからである。しかしそれを解決するのがMMT理論だとでも、世の自称「積極財政」論者は思っているらしい。
そんな謬論に支えられ、統一教会ともつながっているN国からの地方議員も受け入れつつ極右新自由主義化するばかりの民民が伸びるだけの衆院選など、私は真っ平御免だ。軍事タカ派を通り越した軍事極右の石破政権など私も全く支持しないが、それに代わるのが高市早苗だったりしたら、日本の政治は今よりももっと激しく悪くなる。高市だと「日本版リズ・トラス」になってしまう。
私は宮武嶺さんらとは違う観点から、野田佳彦に対して強い批判を持っている。
それは、今立民党内で政局を起こそうとしている江田憲司、小沢一郎、それに立民または民民から参院選に立候補しようとしているらしい泉房穂らを野田が抑え切れていないことだ。
江田、小沢、泉らは「バスに乗り遅れるな」とばかりに立民を民民玉木分派同様の「減税政党」にしたいようだが、所詮は民民玉木分派のエピゴーネン(追随者)に過ぎない。小沢一郎は2012年にも似たようなことをやって「国民の生活が第一」なる政党を立ち上げ、それは同年の衆院選の直前に「日本未来の党」になったが、衆院選では「3桁の議席が狙える」との『日刊ゲンダイ』の煽動もむなしく、わずか9議席しか獲得できない歴史的大惨敗に終わった。彼らはその惨劇を繰り返したいらしいんだなと私は呆れ返っている。
そういえばレバ子氏が泉房穂について書いていた。
2004年1月に結成された超派閥の親小沢一郎グループ「小さな政府研究会」のメンバーの1人。現役では泉健太、西村智奈美、篠原孝、小宮山泰子、菊田真紀子、青木愛、松木謙公、馬淵澄夫、城井崇、田島要、辻恵らが所属。小沢派と報道されて参加を辞めた議員も複数存在します。 https://t.co/Yhq45YyMsx
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2025年3月18日
2003年民由合併以降は菅直人系や旧社会党グループにもかなりの人数が「小さな政府」と言う言葉に惹かれて入会したメンバーも多かったです。かつての事はもう20年以上も前なので立場状況によって人の主張は変わりますが、20年経ってもグランドキャニオン自己責任論に惹かれるなら、その人の本音。
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2025年3月18日
当時連合と対立していた人も、連合組織内もこの「小さな政府研究会」に所属していた人もいます。2004年民主党は小沢一郎に近いか、遠いか、反対しているかで小さな政府も大きな政府もなく信条よりも人間関係が優先されたのもまた当時の民主党でした。この光景は20年後の巻き戻しを見ているだけです。
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2025年3月18日
泉健太はいかにもという感じだが、なんと西村智奈美まで「小さな政府研究会」に入っていたのか。情けないと一瞬思ったが、当時は確かにそういう風潮だった。
私が昔FC2ブログで「AbEnd」(安倍晋三を異常終了*1させる)などと息巻いていた頃に中心だったブログも「小さな政府にするのが良い」などと書いていた。だから私が「大きな政府」論を書いたところ、名指しされなかったとはいえ、「ストップ・ザ・コイズミ」を標榜していた当時の大ブログから「大きな政府」など「倒錯だ」と書かれた(批判された)思い出がある。小泉構造改革を誰よりも強く批判していると思っていた人物からそのように言われるとはと驚いたものだ。そのさらに前、2001年に小泉純一郎政権が成立したときなど、鳩山民主党はおろかまだ土井たか子が党首を務めていた頃の社民党までもが小泉構造改革を支持した。当時小泉構造改革を批判した政党は共産党だけだった。
泉房穂はその当時から小沢一郎に心酔していたらしい。その泉(房)にストップをかけることさえ、野田佳彦にはできそうにもない。
私が現在の野田を批判する際にその核心になるのはこの部分に対してである。
*1:「Ab」は "abnormal" の略語。安倍はその16年後に本当に「異常終了」してしまったが、私がそのような終わり方など全く望まなかったことはいうまでもない。
旧社会党系支持層が言う「極右の人たち」は幅が広すぎるのでは?渡辺周や笠浩史といった立民党内でも該当者が出かねない、と一瞬疑いましたが
民民の二瓶は2007年時点で自民、2013年時点で維新に居た方だったのですね
「民民に居るからといって、民主党勢力であったとは限らない」「維新でも旧自民勢力は保守色が強い、足立康史より右派色の強い議員もいる」ということを学びました。
にしてもパートナーシップ制度すら反対とは、国政民民(旧民主党勢力)や維新生え抜きからは想像もつかなかったです。