昨年12/15に発売されたヒーローズコミックス『上位存在ちゃんは店長を母星につれて帰りたい』1巻(ヤシン著、小学館)を読みました。
スーパーマーケットを舞台に少し奇妙な日々が繰り広げられるSFコメディです。

地球人よりはるかに強大な力をもつ(1個体で惑星ひとつを滅ぼせる)宇宙人イテラくんが、スーパーマーケットの平凡な中年店長をペットにしたいと見そめたことが話の発端。そのイテラくんがスーパーの店員としてバイトすることに。
イテラくんのかわいい見た目と地球人の常識から外れた発想とたびたび漏れ出る恐るべき力がまずは見どころです。そのイテラくんの存在やスーパーで起こる煩瑣なトラブルに振りまわされて何かと気の毒な店長さんが、私にとっては感情移入の対象。
イテラくんの暴挙?は楽しめる私ですが、スーパーを経営する会社本部が現場を顧みず自己本位なところは妙に腹立たしくて、店長さんを応援したくなります。このペーソス漂う店長さんに心つかまれる読者も多そうです。
ここで、当ブログらしく藤子作品と結びつけて(こじつけて)みましょう。

本作における「地球を滅ぼす力をもった宇宙人の要求に応えるかたちで、地球滅亡の危機を回避するため1人の地球人を宇宙人に差し出すことを政府が決定する」という要素は、藤子ファン感覚でいえば、藤子・F・不二雄先生のSF短編『いけにえ』を思い出させます。
あと、宇宙人イテラくんの地球での仮の姿(擬態服)がウサギに似ているところから、あえて藤子作品を引き合いに出すならば藤子F先生の短編『ヒョンヒョロ』とちょっとイメージが重なる部分があります。イテラくんが、地球人の常識から見てズレた行動をよく見せたり、地球人より圧倒的に強かったりするところも『ヒョンヒョロ』っぽいかなと。