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上田誠さんが『ドラえもん』の脚本を!

 今年9月7日(土)午後6時56分からテレビ朝日系で『ドラえもん誕生日スペシャル』「のび太ギリシャのケーキ伝説」が放送されました。

のび太ギリシャのケーキ伝説」は古代ギリシャ時代のクレタ島が舞台で、ミノタウロスのいけにえや迷宮の話が取り上げられるということで、藤子ファンとしては『ミノタウロスの皿』や『T・Pぼん』「暗黒の大迷宮」などとイメージが重なって心高ぶるものがありました。とくに、「暗黒の大迷宮」と合わせて読みたくなる内容でした。

 

のび太ギリシャのケーキ伝説」は、「有名な伝説・神話・昔話の発生に藤子作品の登場人物たちがかかわっていた」という仕掛けを備えています。『T・Pぼん』でいえば、『西遊記』の物語の誕生にぼんやリームが関与していた「白竜のほえる山」を想起させます。『ドラえもん』の「ぼく、桃太郎のなんなのさ」なんかも、その系統の作品ですね。

 

 あと、ドラえもんが『ブラック・ジャックピノコのアンチョンブリケのポーズとほぼ同じポーズを見せた瞬間も個人的には見逃せませんでした(笑)

 

 私は「のび太ギリシャのケーキ伝説」を放送前からかなり楽しみにしていました。というのも、脚本を上田誠さんが担当すると前もって発表されていたからです。

 そのことが発表されたのは、放送日のおよそ2ヵ月前、7月のことでした。その時点で私が記した文章を、今になってここでアップします。

 

 

 【上田誠さんが『ドラえもん』の脚本を!】

 7月6日、劇作家の上田誠さんがアニメ『ドラえもん』の脚本を担当することになった、と報じられました。

 これは私にとって、なかなかの朗報です。一報を受けた瞬間、心が躍りました。

 

 上田誠さんといえば、時間やタイムマシンを題材とする話を得意とする劇作家で、個人的には『サマータイムマシン・ブルース』の印象がとても強いです。

 元は戯曲だった『サマータイムマシン・ブルース』は、本広克行監督によって映画化され、私は映画版をビデオで観たのが本作との出会いでした。

 ※映画『サマータイムマシン・ブルース』の感想をこちらで書いております。

  https://koikesan.hatenablog.com/entry/20070209

 

 上田誠さんが雑誌「Quick Japan」Vol.64(映画ドラえもん特集号)に書いた文章「ヨーロッパ企画上田誠のタイムマシン講座」も、藤子ファンである私の脳に“上田誠”の存在を強く刻みつけるものとなりました。全2ページの文章で、ドラえもんのタイムマシンの話題から入り、そこからH・G・ウェルズの、広瀬正の、バック・トゥ・ザ・フューチャーの、そしてドラえもんのタイムマシンを解説していくのです。

 タイムマシンへの愛の深さやこだわりの強さ、分析力やの高さがビシビシと伝わる、熱い文章でした。

 

ドラえもん』は学年別学習雑誌で連載され、藤子・F・不二雄先生がそれぞれの年齢層に合わせて各話を描き分けていたことに言及した上田さんは、低学年層には未来旅行や恐竜時代へ行くなど冒険要素でアピールし、高学年にはタイムパラドックスや時間的整合性などパズラー的な面白味で読者層の知的欲求に応えた……と『ドラえもん』のタイムマシンエピソードを分析しています。私は、この分析に最もハッとさせられました。

 そして、短編の『ドラえもん』はタイムマシンを用いたパズリックな趣向が満載だが、大長編になるとその辺の要素が(一部を除いて)ナリを潜め、タイムマシンが単なる時間旅行機の働きになってしまうのがパズラー派の自分には少々残念といえば残念……と述べておいででした。『ドラえもん』のタイムマシンエピソードへの愛着が強いからこそ抱く、複雑なマニア心理でしょう。

 

 そんな上田さんがついにアニメ『ドラえもん』の脚本を手がけるというのですから、それはもう、期待に胸を膨らまさざるをえません。

 

 ドラえもんの誕生日(9/3)を祝して9月7日に特番『ドラえもん誕生日スペシャル』が放送される予定です。その特番内で展開されるオリジナル中編エピソード「のび太ギリシャのケーキ伝説」が、上田さんが脚本を担当する作品です。

 その作品について、上田さんはこうおっしゃっています。

「タイムマシンものが得意分野なので、歴史を遡るお話がやりたいなと思いました。バースデーケーキのルーツが古代ギリシャにある、という説を知り、ギリシャ神話の世界が好きだったこともあって、古代ギリシャのケーキ伝説を辿っていく物語になりました。歴史のパズルがはまっていく面白さをお楽しみください」

 

 上田さんが『ドラえもん』の脚本を書くのですから、当然のごとく、必然でしかないように、タイムマシンものになるわけです。それはもう、そうなるに決まっているのです。

 そのうえで私は、「歴史のパズルがはまっていく面白さ」という文言に注目します。前述の「Quick Japan」の文章で上田さんが“パズラー派”を自認していたことと重なるのです。

 まさに上田さんは、パズラー派としての嗜好をこのたびの『ドラえもん』脚本で抜かりなく発揮しておられるのではないでしょうか。古代ギリシャを舞台の一つするところにも、だいぶ心惹かれます。

 

 などと、熱く語ってしまいましたが、とにかく上田誠脚本の『ドラえもん』は楽しみポイントだらけ。今からじつに楽しみです。

 




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