10月29日発売の新刊書籍『ピノキオピー歌詞集 君が生きてなくてよかった 』(ピノキオピー著、河出書房新社)のサイン本をゲットしました。


ピノキオピーさんは多才なマルチクリエーターで、主な活動はボカロPです。
私は、ピノキオピーさんがボカロPとして生み出した数々の楽曲に心誘われて、好んで聴いています。

・こんなふうにCDも何枚か持っています。
もちろん音楽として魅力的だから聴いているのですが、とりわけ歌詞が私好みでして、ピノキオピーさんの楽曲に私が心引かれる最大の要因は言葉にあると思っています。
そんなピノキオピーさんの歌詞、言葉を書籍化したのが『ピノキオピー歌詞集 君が生きてなくてよかった 』なのです。

これまで音声の状態で満喫してきたピノキオピーさんの珠玉の言葉たちを、活字として、文学として味わえる、じつにうれしい一冊です。
私がピノキオピーさんの存在を初めて知って「聴いてみよう!」と思ったきっかけは、藤子ファンでピノキオピーファンの知人から、ピノキオピーさんは藤子・F・不二雄先生のSF短編の影響を受けている、とうかがったことです。
その知人がSNSでピノキオピーさんとコメントのやりとりをしたさい、「F先生のSF短編は原点なので、自分のいつでも読めるとこに置いてあります」とピノキオピーさんがおっしゃったのだとか。
それを知ってピノキオピーさんの楽曲をいくつか聴いてみて、これは私の好きな世界だ!と思ったのです。
※こちらのインタビューでも藤子F作品からの影響が語られています。
https://www.cinra.net/article/interview-201412-pinocchiop?page=2/
https://spice.eplus.jp/articles/330049
ピノキオピーさんが「最近すっかり電子書籍派になったので 思い切ってたくさん本を売ったら だいぶ棚がスッキリした」と、蔵書の多くを売り払ったあとの書棚の写真をSNSで公開したことがあります。
私はそれを凝視しました。
ピノキオピーさんが手元に残しておいた、限れられた紙の本の中に藤子F先生のSF短編集もありました。小学館文庫『藤子・F・不二雄異色短編集』全4巻、中公文庫コミック版『藤子・F・不二雄SF短篇集』全4巻、小学館コロコロ文庫『藤子・F・不二雄少年SF短編集』全2巻の10冊です。
それに加え、てんとう虫コミックス『ドラえもん』0巻とビッグコミックス『未来の想い出』(1992年に刊行された版)の背表紙も見られました。
小さな書棚なので藤子F作品率はかなり高いです。ピノキオピーさんが藤子F作品を好きだとおっしゃったその言葉が、この書棚の光景でつぶさに証明された気がしました。
ピノキオピーさんの数ある楽曲の中で、私が特に藤子F的な要素を感じるのは「eight hundred」です。この曲は「帰ってきたドラえもん」をはじめウソをテーマにした『ドラえもん』のエピソードと響き合って、なんだか泣けてくるのです。
藤子F要素とか関係なく個人的に好きな楽曲を言うならば、まずは「内臓ありますか」や「すろぉもぉしょん」を挙げたくなります。
「コスモスパイス」も好きだな。スペーシーでスパイシーな旨味成分が地球人に染みる曲です。森羅万象が溶け合うスープにひたしたインスタント麺をすすりたくなるのです😄
このたびの『ピノキオピー歌詞集 君が生きてなくてよかった 』の終盤にはエッセイが5本収録されており、その5本目のエッセイで藤子F先生の言葉が紹介されています。そんなところからもピノキオピーさんの藤子F愛が伝わってきて心に響きました。