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COSCUP x RubyConf Taiwan 2025に参加した

COSCUP x RubyConf Taiwan 2025に参加した。 RubyConf Taiwan 2025への参加という形で、渡航や宿泊の費用を勤務先の永和システムマネジメントにサポートしてもらっての参加でした。ありがとうございます。

2025.rubyconf.tw

さて本文。今回の RubyConf Taiwan は単独開催ではなく COSCUP との共催という形であり、さまざまな IT トラックのうちのひとつという形式。ふだんの RubyConf Taiwan は、200~300人くらいの規模感のマルチトラックイベントなところ、今回の RubyConf Taiwan トラックは 20~30 人くらいのワントラックイベントでいつもと違う趣きがありました。写真は、メインホールでのまつもとさんのキーノート。RubyKaigi 2024, Rubyセミナー大阪と続く AI 時代への Rubyトークでした。

今回の参加の動機のひとつとして、自分も世の中のご多分に漏れず AI まわりの技術 (といっても自分の場合は Agentic Coding というより、コンテキスト補完技術) に関心を持っており、今回のタイムテーブルでもいくつか台湾 Rubyist による AI のトークが載っていた点に関心があってのものでした。

台湾 Rubyist による AI 技術のトーク

自分は MCP Steering Commitee で Ruby SDK のメンテナーをしている手前もあり、MCP における Ruby の市場調査という点で関心を持っていたのが、卡米哥さんによる MCP のお話でした (お名前を Kamigo さんと呼んでいたけどあっていたかな) 。中国語のトークになるので、どこまで理解できるかは行ってみてという部分でしたが、MCP の仕様と RubyJSON についての前提知識を持っていたので、中国語はわからなかったもののストーリーは大体追えていたと思っています。事前トレーニングされている人間の推論力もなかなか馬鹿にしたものではないですね。

Kamigo さんが自前で Stdio による MCP サーバーを実装した中身を話した話の後の方にあった、MCP Gem についての話が個人的に焦点でした。そこでは Fast MCPMCP-RB が取り上げられていましたが、まだ MCP 公式として登場した Ruby SDK については (少なくともスライド中では) 言及がされていませんでした。これらの MCP Gem の中では、最も新しく登場している Gem ということから、まだあまり知られていないのかもということもあり、発表後に Kamigo さんにフィードバックというか金子用語でいう宣伝を Kamigo さんにしていました。MCP Ruby SDK は後発という状況を確認できた意味でも、この発表を聞けて良かったです。MCP Ruby SDK 宣伝していこう。

もうひとつ蒼時弦也さんの話は、ReAct をベースにした AI ワークフローの話。ReAct とは以下の arXiv 論文を指しています。

arxiv.org

こちらも中国語でのトークでしたが、MCP ほどの前提理解があるわけではなかったので、ちょっと追いつくのが難しいところでしたが、RubyKaigi などでも登壇されている蒼時さんの話として、コンセプトレベルでカッコいい話をしていることが伝わってきました。特に中国語スライドで読めない部分は、「ルーク、Google 翻訳アプリでスマホカメラを使え」的な hasumikin さんのアドバイスは天啓でした。

このあたり飲食店でメニューを見るのと同じ発想で良かったあたりの機転がさすがで、トークへの理解力が上がりました。

日本でのカンファレンスで見かける Rubyist たちによるトーク

今回は結構日本人登壇者が多かった中では、いつものパーサーやプロトコルや PicoRuby というのはいつもながらとして、結構組み込みなどの低レイヤーの話が多かった気がします。

金子さんからは、自分は特に聞いてもらいたい対象の5人のうちの一人だと事前に聞いており、そのトークの中では自分が bugs-ruby-lang.org にレポートしていた構文まわりの話への考え方について、アンサートークしてもらった形にもなっていてありがたかったです。話の組み立て方もいつもの金子クオリティで丁寧で、よく作り込まれていたデザインストーリーでした。BNF がなんの説明もなく出てきたあたり Rock だったなと思いながらも、結果的には知らなくても話の雰囲気でわかるかなという聴衆レベルだった気もします。

大倉さんのトークは BuriKaigi 2025 の英語バージョンとなるものでしたが、抑揚のあるプレゼンテーションで、もしかすると日本語でのプレゼンよりも英語でのプレゼンの方がスタイルに合っているのでは!?という表現者として神懸かっていたプレゼンでした。ワールドツアーで明らかにプレゼン力がレベルアップしてすごい。話としては、Ruby には TrueClassFalseClass があるが、それらを抽象化した Boolean というものがないことから、truefalse という真偽値形を判定するのに v.is_a?(Boolean) というのを見るという話を、最前列のまつもとさんの前で話すというあたりがハイライト。まつもとさんから、そもそもの真偽値を Boolean という型として判断させるデザインアプローチには強く反対というスタンスを引き出していて、そこも含めて場を巻き込んだとても面白いトークでした。

ydah さんは、Ruby でご飯を食べる以前の題材として OpenGL による 3D グラフィックスの話をされて幅の広さを表現していましたし、s01 さんは、もはや鉄板となっている「松山空港から松山空港」からの引きからのテックトークをされていました。

他にもイービルマーシャンズの Sampo さんが、Chilled String まわりの話をしていたけれど、せっかくなので参加されていたまつもとさん個人にそのあたりの展望を聞いてみようと思っていたのを忘れていたりとありましたが、個人的には MCP や LLM への動向のキャッチアップや、bugs.ruby-lang.org にフィードバックしていた構文まわりへの金子さんからの回答、そのほか諸々の情報を仕入れることができた、とても意義深いカンファレンス参加となりました。特に竜堂さんが頑張っている土地の台湾で久しぶりに会えて良かったです。チーフオーガナイザーありがとうございました & お疲れ様でした。

運営での参考

竜堂さんが Day 1 のクロージングで表示していたスポンサー一覧に参考になる点があった印象的なこと。カンファレンススポンサーでは、例えばゴールドやシルバーといったスポンサーランクが設けられているのはよく見かけますが、連続n回、通算n回といったタグを付与してスポンサー表示するのは、長年のスポンサーに対する目立たせ方として「なるほど、勉強になる」と新鮮な気持ちで見ていました。

そのほか

過ごし方としては、だいたい夜は無限にビールを飲む人たちが集まって、Ruby やパーサーや RubyKaigi やパーサーなど諸々の話をしていました。

とりわけ ydah さんとは Day 0 に 12時間ロングランのクラフトビール祭りをしたりしていました (どうも Day 0 という概念には魔物が棲んでいるようだ) 。ydah さん曰く「日本のクラフトビール地ビールがベースにあり、台湾のクラフトビールアメリカからの技術伝達がベースにある」という、いろいろあってみんないい話を聞いたりしたのは、台湾のクラフトビールへの勉強になりました。いろいろなクラフトビールのお店に連れて行ってくださりありがとうございました。

最終日の日本に帰る日の朝ごはんには、せっかくなので永和さんに寄っていこうと思ったら休業だったので、こちらはまた次回。

楽しかったです。ありがとうございました。

再見!




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