2024年以降、一本の記事にできなかった映画の感想をまとめた『映画感想まとめ』という記事を半年ごとにアップするようにしており、自分はこの試みにかなりの手応えを感じている。読まれた読まれないではなく「楽しい」という手応えだ。
自分は記憶力がなく、どれだけ作品に感動してもすぐにその内容を忘れてしまう。だから、記事にできなかったものも含め、観たものの感想を――友人の言葉を借りれば「記憶のセーブデータ」として――しっかり記録しておきたい、と始めたのがこのシリーズであり、このセーブデータという考え方はブログを続けることそれ自体のモチベーションにもなっている。
して、そんな映画感想まとめも上記の2025年上半期記事で早くも3本目。映画の鑑賞後に感想をまとめるルーチンも手に馴染んできたし、元々感想のアウトプットが好きな人間なので、こうして手軽に思い出を残せることが非常に楽しい――ということで、そんなルーチンを増やすべく始めたのが今回の記事、新シリーズ「読書感想まとめ」である。諸事情あって投稿が遅れてしまったけれど、早速この2025年上半期に読んだ本……というより小説たちを振り返っていきたい。
《目次》
- 『グリッドマン ユニバース』(2/17~2/20)
- 『小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界~レンズの中の箱庭~』(2/21~2/27)
- 『小説 ハートキャッチプリキュア!』(3/20~4/10)
- 『小説 スイートプリキュア♪』(4/10~4/13)
- 『小説 仮面ライダーエグゼイド マイティノベルX』(4/13~4/15)
- 『小説 スマイルプリキュア!』(4/16~4/17)
- 『暗いところで待ち合わせ』(4/22~4/25)
- 『小説 機動戦士ガンダム00』(5/8~6/3)
- おわりに

『グリッドマン ユニバース』(2/17~2/20)
2023年3月公開の映画『グリッドマン ユニバース』のノベライズで、執筆は過去にも『SSSS.GRIDMAN NOVELIZATIONS』『SSSS.DYNAZENON CHRONICLE』を手がけられた水沢夢氏。
「外伝」「アナザーエピソード」のような内容になっていたこの2作品に対し、今回の『グリッドマン ユニバース』は映画本編をそのままノベライズしたもの。ライトノベル的な文体は好き好みの分かれるところで、自分は正直なところやや苦手。
『SSSS.DYNAZENON CHRONICLE』は内容の面白さでその合わなさを押しきれたのだけれど、今回は良くも悪くも本編をそのまま小説に落とし込んだもの。ノベライズの旨味と言える心情の深掘りは「一言一言の意味を第三者視点でつぶさに説明する」とやや過剰かつ野暮にさえ感じられるもので、一方自分が知りたかった「グリッドマンユニバースやマッドオリジン、世界の構造について」は映画本編と同じくらいあっさり説明されるだけでこれといった補完もないので、どうにもキツめの肩透かしを食らってしまった気分だった。そこを楽しみに買った部分もあったので……。
しかし、最後の大乱闘シーンでいくつか素晴らしいサプライズがあったり、裕太視点だった映画に対し六花の想いも深掘りされているおかげで、ラストシーンがまた違う味わいを感じさせるものになっていたり……といったプラス要素も多く「シンプルなノベライズと思えば悪くないけれど、映画の深掘りや “ノベライズならでは” を期待すると痛い目を見る」といった塩梅の一冊だ。
『グリッドマン ユニバース (小説版)
— 虎賀れんと (@Le_Soya) 2025年2月20日
』読了。未だに咀嚼できてない世界観・設定周りの補完がこれといってなかったのはちと残念だったけれど、突如叩き込まれる「裕太&蓬」の特大サービスシチュエーションでお釣りが来た。ライトな文章が人を選ぶ正統派ノベライズ。https://t.co/8Je32iBumB
『小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界~レンズの中の箱庭~』(2/21~2/27)
2009年放送の『仮面ライダーディケイド』をノベライズした作品で、作者は2025年8月現在好評放送中の『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』のシリーズ構成で一躍時の人となった井上亜樹子氏 (名義は鐘弘亜樹) 。父親である井上敏樹氏は同レーベルの『アギト』~『555』を執筆している他、この『ディケイド』にも監修という形で参加されており、四作品はいずれも「本編を再解釈したノベライズ」となっている。
『ディケイド』はその中でも特に原作からの変更点が多く、中でも「本人が登場するクウガ、電王、カブトの世界」は当時から話題になっていた……のだけれど、いざ読んでみると、電王の世界は「特に盛り上がりもない “電王っぽい” 話」、クウガの世界は「グロンギに惚れてしまう士と、それを肯定する雄介 (これ実は漫画版の世界だったりしない???) 」というストーリーになっており、二人称が安定しないモモタロスや剣を使うマイティフォームといった描写も相まって、むしろ「本人であることがノイズになる」という非常に厳しい仕上がりだった。
(一方、なぜかカブトの世界だけはキャラクターの再現度が高くシナリオの出来も良かったりする。ディケイドと共闘する天道の「らしい」振る舞いは必見……!)
他にも、やや大味な筆致だったり、ディケイドがカメンライドでエンペラーフォームに変身したり、終盤で登場する小説オリジナルの激アツフォームが何の役にも立たず退場したり、カブトがライダーフォームの状態でキャストオフしたり (???) とツッコミどころが多く苦い顔で読む場面も多かった本作だけれど、物語における主軸――門矢士たちの「旅」には、それらを押して余りある魅力が備わっていたように思う。
本編では「物語はない」と言われたり大ショッカーの首領だったり、気が付けばメタ要素と不可分の存在になっていたりと、鳴滝でなくとも「何なんだお前は!」と叫びたくなるような存在だった士は、本作では記憶喪失でも何でもなく「アイデンティティーに不安を抱え、異世界への旅で現実逃避に浸っている青年」という大胆な再解釈を施されている。本編同様にオレ様な振る舞いを見せることもあるが、それはディケイドの力や「異世界」という前提ありきの虚飾/仮面。その姿に救世主を見る夏海の眼が皮肉にも士を追い詰めていくすれ違いぶりには「井上」の血を感じずにはいられなかった。
して、本作には夏海、海東、そして鳴滝が登場するのだけれど、彼らもまた士同様に「自分の居場所」を探す旅人として描かれている。特に、本作のラスボスも務める鳴滝は「旅を続けるあまり、自分の名前や生まれた世界を失ってしまい怪人と成り果てた」キャラクター、つまりは士のif (末路) としてデザインされており、世界を拒絶し続けて自分を見失った鳴滝と、世界を巡って「大きな傘」を手に入れた士の対比は、ひょっとしてこれがディケイドの初期プロットだったんじゃ……と思えるほどには美しい。メタ要素のない「旅人たちの物語」として幕を閉じる本作は、自分が観たかった『ディケイド』として一つの完成形を示してくれたのだ。
そんな本作のラストは、「仲間と共に旅を続ける」姿が描かれた本編とはまさに真逆。こちらで描かれる士のゴールは「旅を終え、仲間を送り出す」姿であり、士の最後の言葉、そして解釈の分かれる――爽やかなプロローグとも、切ないエピローグとも、本作もまたある種の「箱庭」だったとも取れる――ラストの一文は、原典のお祭り感とは程遠い余韻、あるいは生傷のような痛みを残してくれるもの。『ディケイド』に脳を焼かれて青春を過ごし、「大人」として今を生きている方にこそ読んでほしい一作だ。
(傑作、と言うにはノイズが多すぎるのが本当に惜しい……!)
『小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界~レンズの中の箱庭~』読了。途中までは台本調の筆致や数々のライダーミリしら描写が気になったけれど、「旅」を軸に全てがまとまっていくクライマックスと、本編の真逆を行くラストで一気に引き込まれた。苦いけど、好きな苦さ…。https://t.co/Ces6w3Oigu
— 虎賀れんと (@Le_Soya) 2025年2月27日
『小説 ハートキャッチプリキュア!』(3/20~4/10)
2010年放送の『ハートキャッチプリキュア!』のノベライズだが、その枠組みはなんと「キュアムーンライト=月影ゆり視点で本編を再構成する」というもの。本編では描かれなかったゆりとコロンの出会いや、キュアムーンライトの誕生から敗北までが丹念に描かれたプロローグは、まさにファン垂涎の代物――だったのだけれど、個人的にはそれ以上にノイズが多く感じられてしまった。
まずはその構成。本作は前述のプロローグと「本編第1話、ムーンライト復活編、スーパーシルエット登場編、最終章」をダイジェストで繋いで一つの小説にするという構成で、当然のように尺が足りていない。そこを「ゆり視点の物語にする」ことでカバーするのかと思いきや、第1話やスーパーシルエット編は本編通りつぼみ視点で話が進んでいき、ははぁ、さては例の「月影ゆり!」のシーンにすべてを集約するための積み上げだな……!と期待したのだけれど、いざそのシーンに入ると、尺の都合か「二人が変身せずに戦いが終わる」という改変が行われていた。あの流れでの二人変身→『HEART GOES ON』→駆け付けるマリン&サンシャイン が個人的なハトキャベストバウトだっただけに残念……。
他にも、戦闘の度に「ダークなパワー」という表現が濫用されたり「力も大きさも2倍」のような妙にふわっとした表現が目立つ地の文や、スーパーシルエットの登場などプリキュアたちが新しい力を得たタイミングでご丁寧に口上を一から教える薫子 (そしてブロッサムたちがご丁寧にそれを復唱するので「なんで尺がないのにこんなとこだけ妙にこだわるんだよ……!!」ともどかしくなる) など文章面でも気になる点が多かったり、遂に明かされたデューンの出自が (悲痛ではあるのだけれど) 敵のボスキャラとしてはさほど珍しくないものだったりと、それらのマイナスがせっかくの美味しい題材を押し流してしまっていた印象。
『小説 ハートキャッチプリキュア!』読んだ。新規プロローグを加えた「ゆり先輩視点ハトキャ」という切り口は最高だったのだけれど、口上に対する妙なこだわりや「ダークなパワー」の多用、ハトキャ屈指の盛り上がりどころのカットと、個人的には残念な点が多かったかな…。https://t.co/47THB6vvnO
— 虎賀れんと (@Le_Soya) 2025年4月10日
『小説 スイートプリキュア♪』(4/10~4/13)
2011年に放送された『スイートプリキュア♪』の続編。響の一人称で綴られる文章があまりにライトなので実質2日で読み終えてしまったのだけれど、その内容は「言葉の “響き” を奪う怪物、ヴァニッシュによって響たちが互いを疑い合う」という非常にシビアなもの。その重さ、あるいは生々しさには「小説とはいえプリキュアの、それも過去作の続編でこんなことやっていいのか……!?」という驚き・困惑もあったけれど、それ以上に納得させられる部分や「好みの要素」が多かった作品だ。
ヴァニッシュとは何なのか、誰にヴァニッシュが憑り付いているのか、そもそも、本当にこの事態はヴァニッシュによるものなのか……等々、小説という媒体を活かして描かれる「ヴァニッシュ」という概念。
ヴァニッシュという存在の「曖昧さ」を活かしたホラー調のテイストと「人間関係の齟齬」「大人になるということ」という息苦しいテーマの見事な噛み合い。
キュアホワイトに相当する立ち位置ながら、TVシリーズ後半では影の薄さが否めなかった奏にスポットが当たる構成。
音の「響き」が奪われることで、人々のコミュニケーションが破綻するという (奇しくも、コロナ禍を経た今だからこそ尚更) 説得力がある設定。(小説なのでここがイマイチ伝わりきらないのは痛かったけれど「響」をここに持ってくることが様々な意味であまりに巧い……!)
クライマックスにおいて、プリキュアの姿でお互いを敢えて「響」「奏」と呼び合うメロディとリズム。
ライトな文章からは想像もできない「大人になること」への真摯な回答……。
文章がライトすぎる+改行が多すぎる+似たような展開が繰り返されるせいで実質的な内容が100ページ程度だったり、なまじヴァニッシュが絡んでいるせいで、響と奏の間に起こる様々なアクシデントが「どこまで彼女たち自身によるものなのか」が分からなかったり (ここは、プリキュアの作品性質上敢えて曖昧にした=逃げ道を残したのかもしれない) と、難点を挙げればキリがないけれど、前述の理由から自分にはかなり響いた作品。スイプリの記憶が曖昧だからこその感想かも、という点にはご注意を……。
『小説スイートプリキュア♪』読んだ。後半の奏の扱いのような、スイプリの「取り零し」を逆手に取って展開される「小説ならでは」の物語がとても好みだった。ライトすぎる文章をはじめ思うところはわんさかあるけど、自分が見たかったオトプリはこれかもしれないなって……。https://t.co/i6jP9kdrKw
— 虎賀れんと (@Le_Soya) 2025年4月13日
『小説 仮面ライダーエグゼイド マイティノベルX』(4/13~4/15)
感想記事はこちら↓
『小説 仮面ライダーエグゼイド マイティノベルX』読んだ。永夢の過去もさることながら、それ以上に「黎斗にとって永夢とは何者なのか」が衝撃的だった。医療とゲーム、救われた命で命を救うバトン、エグゼイドという作品のテーマがシリーズ中でも特に詰まった一冊……。https://t.co/r48JJWAkEt
— 虎賀れんと (@Le_Soya) 2025年4月15日
『小説 スマイルプリキュア!』(4/16~4/17)
感想記事はこちら↓
『小説 スマイルプリキュア!』読んだ。原作の尊重と「大人の物語」が噛み合わないというオトナプリキュアのジレンマに対する“回答”だこれ! 節々の違和感への答えもファンサも漏れなく用意された文句なしの傑作…!それぞれの絶望に打ち克つ5人と真に迫るラストに涙と感謝。https://t.co/fEZuFiB9GE
— 虎賀れんと (@Le_Soya) 2025年4月17日
『暗いところで待ち合わせ』(4/22~4/25)
大学生の頃に買って以降ずっと積んでいた小説。乙一さんは高校生の頃に初めて触れた、自分にとっては「小説を読むようになったきっかけ」になった方でもある。猛吹雪で遭難した時に読んでいた『箱庭図書館』や、バスの中で失神した『GOTH』など思い出は尽きないけれど、そのどれもに「読みやすい文章を書く方だ」という印象を抱いていた。だからこそ小説慣れしてない高校生の自分も触れられたわけだし、その描写のライトさが『GOTH』最終章ではある大仕掛けを作り出していた。
その点、この『暗いところで待ち合わせ』は比較的ソリッドな文章で綴られていることが新鮮だった。それは概ね「三人称視点だから」なのだろうけれど、読み進めていくとその文章の固さが本作の主人公=盲目の女性・ミチルと、その家に隠れ潜むことになった青年・アキヒロの纏う空気そのものであるようにも感じられてくる。
ミチルとアキヒロは、それぞれ「視力喪失」「会社での集団いじめ・パワハラ」という大きな出来事を経て現在の状況に至っているが、彼らはそれよりずっと前から「他人」との関わりで傷つき、その輪に加わることを避けるようになった人間である。同じ家で過ごすミチルとアキヒロを隔てているのは、視力の有無以上に「他人への恐怖」だ。
だから、彼らは何も交わさない。目線は元より、言葉も、気配さえも交わさない。視覚や聴覚が遮断され、世界からも隔絶されたそこはまるで無人島。しかし、そんな環境だからこそ彼らの「善意」がありありと浮かび上がってくる。
2人がお互いを信用する (ミチルがアキヒロを信じ、アキヒロが自分の存在を「許された」と感じる) きっかけは、アキヒロが反射的にミチルを守ったことと、それを受けて、ミチルがアキヒロにシチューを作ったこと。どちらのシーンも読んでいてつい叫びたくなる素晴らしいシーンだったけれど、特筆すべきはそこに至るまでの過程。というのも、それらはあくまで「最後の一押し」でしかなく、2人はそれ以前にお互いへしっかり歩み寄っている。
アキヒロの様々な気遣いは、ミチルに「この人は悪い人じゃない」と思わせた。ミチルがアキヒロを信じようとした勇気が、アキヒロに居場所――物理的なものに限らず――を与えた。2人の交流に胸が芯から暖まるのは、そんな「ささやかな善意」が報われていく様に、私たちも人を信じたくなるから、優しく在ろうと思えるからなのかもしれない。
そんな2人の交流が中盤で山場を迎えると、本作は一転、散りばめられた「違和感」を拾い集めるかのような怒涛の展開を見せていく。ミステリー作家・乙一氏の手腕が如何なく発揮されるクライマックスは見事の一言。「視覚情報のない」小説としての強みがふんだんに活かされた、乙一氏の初期にして屈指の傑作と言えるだろう。
『暗いところで待ち合わせ』読んだ。自分は乙一さんの書かれる物語の「暗がりの中だからこそ光が眩しく見える」ところが好きなのだけれど、その魅力が詰まった作品だった。前半の布石が怒涛で繋がる終盤も素晴らしかったし、視覚情報がないからこそ、な文章の切れ味も素敵。https://t.co/l1AmByz3D3
— 虎賀れんと (@Le_Soya) 2025年4月25日
『小説 機動戦士ガンダム00』(5/8~6/3)
感想記事はこちらから↓
小説版ガンダム00 読了。原作を尊重するが故の微かな歪みさえも愛おしい、愛と誠実さに溢れた名著兼『真のスペシャルエディション」でした。00に出会い直すことができて、アレルヤという人間をもっと好きになれて幸せです。木村暢さん、本当にありがとうございました……!! https://t.co/yyNFjGqImq
— 虎賀れんと (@Le_Soya) 2025年6月3日
おわりに
そんなこんなで、この2025年上半期の読書記録は以下の通り。
・グリッドマン ユニバース
・小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界~レンズの中の箱庭~
・小説 ハートキャッチプリキュア!
・小説 スイートプリキュア♪
・小説 仮面ライダーエグゼイド マイティノベルX
・小説 スマイルプリキュア!
・暗いところで待ち合わせ
・小説 機動戦士ガンダム00 (全9冊)
こうして並べてみるとあらびっくり、8作中7作が所謂「ノベライズ」作品なのである。
この偏りの理由は色々とある。アイカツスターズ!の二次創作を書く上でノベライズのノウハウを取り込みたかったこと、ここ最近全く小説を読めていなかったので「身体を小説に慣れさせたかった」こと……。事実、この半年の読書はまさに狙い通りの効果を発揮してくれた。
多種多様な「作品やキャラクター、物語をどう小説に落とし込むか」というアプローチからの学びは多く、自分はこの経験のおかげで無事に件の二次創作を仕上げつつ、その更に先も見据えることができた。
また、原作を介するからこそ読みやすい、というノベライズのメリットは、自分が久しく失っていた「小説への乗り方」を取り戻させてくれたし、そのおかげで現在はノベライズから離れた様々な小説に取り組めている。
読書は筋トレと同じだ。読めば読むほど吸収効率が上がっていくが、少し離れただけでその経験値はあっという間に失われてしまう。これからもっとたくさんの作品を味わえるよう、読書記録の執筆をある種のロードマップとして今後も様々な本と向き合っていきたい。









