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殿塚古墳 横芝光町中台

芝山古墳群(中台古墳群)の殿塚古墳・姫塚古墳を訪れた。

殿塚古墳(芝山1号墳、中台6号墳)
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殿塚・姫塚

殿塚は長軸88m、高さ13mで二重の周溝をもち、石室は後円部南側に設けられていた。出土品は、石室から頭椎大刀1・青銅椀3・ガラス玉19・金環6・埴輪は塚の中段に樹立し、北側からは円筒が発見された。

姫塚は長軸58m、高さ6mで、石室は横穴式で前方側面南側に位置している。出土品は石室から勾玉4・切子玉2・小玉約100個・金環6・ 鉄刀10・小刀1・金銅具・鉄鋤若干・須恵器2・埴輪は古墳北側中段に農夫、馬武人、婦人などの行列が発見された。

環境庁・千葉県

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殿塚古墳・姫塚古墳

千葉県山武郡横芝光町中台

太平洋へ注ぐ木戸川の中流域左岸、標高約40mの台地上に位置し、芝山古墳群(別称中台古墳群)の中心的存在である。昭和31(1956)年、芝山仁王尊・観音教寺早稲田大学が中心となって学術調査を実施し、特に姫塚古墳の墳丘の北側中段テラスから、原位置をほぼ保った状態の形象埴輪列が検出されたことで、全国的にその名が知られるようになった。

殿塚古墳は、墳丘主軸を東西におき、前方部を西に向けた墳丘長約80mの前方後円墳である。埋葬施設として、後円部南側テラスに開口する凝灰岩質砂岩の切石積で構築された単室構造の横穴式石室を有し、装身具・銅椀・大刀・鉄鏃などの副葬品が出土した。また、殿塚古墳の北側に位置する姫塚古墳は、墳丘主軸をほぼ同じくし、墳丘長約59mをはかる前方後円墳である。埋葬施設は、前方南側面の周溝に開口する凝灰岩質砂岩の切石積で構築された複室構造の横穴式石室で、装身具・馬具・大刀・鉄鏃などの副葬品が出土した。両古墳とも墳丘は2段築成で、周囲に2重の長方形周溝がめぐっている。

殿塚古墳では、形象埴輪のほとんどが墳丘斜面や周溝内に転落した状態で発見されたものの、北側中段テラスに70個体以上が樹立していたと推定され、家、器財(翳・大刀・靫)、人物(男・女)、動物(猪・犬・牛・水鳥)など、多種多様な形象埴輪が出土している。姫塚古墳では、前方部に馬と馬子がセットで配置され、くびれ部付近からは、埴輪群像の中心人物と思われる胡座する男性人物像や弾琴像などが出土している。その左右にはアゴヒゲを生やした男性人物像が配置され、身体の正面を墳丘の外側に向けて並んでいた。古墳時代後期に形象埴輪の樹立が盛行する関東地方において、大形で精巧なつくりの人物や馬を中心とした埴輪群像が良好な状態で出土し、配列状況が明らかになった事例として大変貴重である。

殿塚古墳・姫塚古墳は、副葬品や埴輪の様相から6世紀中葉〜後葉に築造されたと考えられ、周辺地域を治めた武社国造の墓と推定される。昭和33(1958)年6月28日、周辺の古墳と共に史跡に指定された。埴輪を中心とした出土遺物は、芝山町立芝山古墳・はにわ博物館において展示されている。

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文献

  1. 房総の古墳を歩く編集委員会 2006『房総の古墳を歩く 改訂版』芝山町立芝山古墳・はにわ博物館友の会
  2. 横芝光町教育委員会 2013 『考古資料で見る横芝光町の歴史横芝光町教育委員会
  3. 芝山町立芝山古墳・はにわ博物館 2023 『殿塚・姫塚の埴輪群像芝山町立芝山古墳・はにわ博物館
  4. 千葉県教育委員会 2025 『千葉県内重要古墳詳細分布調査報告書』千葉県教育委員会

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