10月25日に柿生中学校の校内にある柿生郷土史料館で開催された第101回カルチャーセミナー「柿生中学校考古学研究部による横穴古墳群の発見と調査」に参加(聴講)した。柿生中学校考古学研究部は、1977年に生徒が通学路の麻生台団地の工事現場で横穴墓(麻生台古墳群1号横穴)を発見したことをきっかけに立ち上げられ13年間活動した。現在、柿生郷土史料館では第23回特別企画展「横穴古墳の研究」を開催中で、考古学研究部の研究成果を展示中。セミナーでは、考古学研究部の当時の部員や顧問が、当時の苦心談や裏話を語った。なお、考古学研究部の研究成果については文献[1]に報告されている。
セミナー資料によれば1977年12月から1980年11月までに発見した横穴墓は7群31基(既知の早野古墳群2区1号横穴墓を除く)。
- 麻生台古墳群(3基)
- 花島横穴(1基)
- 仲村横穴(1区2基、2区2基)
- 亀井横穴(2基)
- 白山横穴(1区3基、2区3基)
- 王禅寺口横穴(1区5基、2区5基)
- 早野古墳群(1区4基、2区2基)
1981年6月から1982年6月までに実測調査(測量)した横穴墓は、
- 仲村1区1号・2号、2区1号・2号
- 王禅寺口1区1号・2号・3号、2区1号・2号・3号
- 早野1区1号・3号、2区2号
- 白山1区2号、2区1号・2号・3号
鶴見川流域には横穴墓が多数あり、多摩市域の横穴墓群は従来から知られ、調査もされていたが、川崎市の柿生・岡上地区では早野古墳群の奥壁に線刻壁画のある1基(2区1号)を除いて知られていなかった。麻生台古墳群1号横穴の発見が、7群31基の横穴墓発見の端緒となった。麻生台古墳群1号横穴を発見したのは柿生中学校の社会研究クラブの1年生2名で、同クラブに入部後に、同クラブが前年の連合文化祭でまとめた「古墳時代の柿生」と題する発表スライドを鑑賞して、町田市域の横穴墓群を見学していた。それがあって、通学路の工事現場の崖に開いた穴が横穴墓であると気づけた。また、同クラブ員は、付近の古老、農家から聞き取り調査・踏査・確認調査活動を精力的に展開することで柿生地区の7群31基の横穴墓を発見することができた。


文献[1]より
- 【終了】第101回カルチャーセミナー 「柿生中学校考古学研究部による横穴古墳群の発見と調査」川瀬健一氏(元柿生中学校教諭)他 (10月25日(土)13時30分~15時30分開催) | 柿生郷土史料館
- 第23回特別企画展 横穴古墳の研究 7月13日(日)~11月9日(日) | 柿生郷土史料館
川崎市麻生区の古墳・横穴墓(白山、花島、王禅寺口)は6年前に巡った。

本セミナーの前に町田市の横穴墓群を巡った。
文献