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東京拘置所の煉瓦塀(小菅集治監製煉瓦) 葛飾区小菅

東京拘置所の煉瓦塀を見学した。明治政府は、明治5年(1872年)2月(旧暦)の大火をきっかけに西欧にも劣らない煉瓦街の建設を計画、同年、東京府第11大区1小区小菅村(後の東京府南葛飾郡小菅村、現在の東京都葛飾区小菅)に煉瓦製造所(製煉社あるいは精煉社)が設立された。小菅村の煉瓦製造所は、英国人技師ウォートルスが指導して日本で初めて3基のホフマン式輪窯(輪環式煉瓦焼成窯)を築き、煉瓦の大量生産に成功、銀座煉瓦街の煉瓦の供給元となった。明治7,8年頃には銀座煉瓦街が徐々に竣工、西南戦争前夜の不景気で煉瓦の需要が減少、民間での工場維持が困難となり、明治11年西南戦争終了後、旧西郷軍兵士を収監するために小菅の煉瓦工場に集治監が移され、明治12年に煉瓦工場は内務省警視庁監獄局に買いあげられ官営となった。集治監で製造された煉瓦には「桜マーク」の刻印が採用された。集治監の看守の胸ボタンのデザインの桜に由来すると言われている。その後の品質改良、販売拡大により諸官庁への煉瓦の供給は概ね集治監の製品となった。このことは後に民業圧迫との批判を招き、明治38年に集治監の煉瓦製造を民間業者の小菅煉瓦業匿名組合が請け負うこととなった。この組合は関東大震災で諸施設が大打撃を受けるまで続いた。

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区登録有形民俗文化財 旧小菅御殿石燈籠

所在地 葛飾区小菅一丁目35番 登録年月日 平成元年(1989)3月20日
現在の東京拘置所一帯は、江戸時代前期に幕府直轄地を支配する関東郡代・伊奈忠治の下屋敷が置かれ、将軍鷹狩りや鹿狩りの際の休憩所である御膳所となりました。その後、元文元年(1736)7月、伊奈氏屋敷内に小菅御殿(千住御殿)が建てられました。
寛政4年(1792)小菅御殿は伊奈忠尊の失脚とともに廃止され、跡地は幕府所有地の小菅御囲地となりました。御囲地の一部は、江戸町会所の籾蔵や銭座となり、明治時代に入ると、小菅県庁・小菅煉瓦製造所・小菅監獄が置かれました。
旧小菅御殿石燈籠は、全高210cmの御影石製で、円柱の上方に縦角形の火袋と日月形をくりぬき、四角形の笠をおき宝珠を頂いています。もとは刻銘があったと思われますが、削られていて由緒は明確でありません。旧御殿内にあったとされるこの石燈籠は、昭和59年(1984)に手水鉢・庭石とともに現在地に移されました。
葛飾教育委員会

文献

  1. 竹内清和 1988「足立周辺の赤煉瓦工業の変遷」『足立史談』245号
  2. 足立区立郷土博物館 1992「炎のなかから生まれた近代 文明開化とあだちの煉瓦」
  3. 水野信太郎 1999「日本煉瓦史の研究」法政大学出版局
  4. 荒川下流誌編纂委員会 2005「荒川下流誌」
  5. 荒川区教育委員会 2011「煉瓦のある風景 -あらかわの建築と煉瓦産業-」企画展示図録
  6. 野口孝俊、他 2015「明治期に建設された東京湾砲台群における煉瓦の調達に関する一考察―第二海堡跡煉瓦構造物調査―」土木学会論文集D2(土木史), Vol. 71, No. 1, 1-10
  7. 葛飾区 2017 「第2章 葛飾の歴史 |第7節 明治時代|葛飾の近代化―レンガ工場」『 子ども葛飾区史』葛飾

小菅集治監製と推定される刻印煉瓦は、

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