尾瀬のテントの中で読んでいたのがこの本。
『舟を編む』です。
昨年放送されたドラマ『舟を編む』が再放送されているのを観てすっかりハマり、原作を再読しようと思った次第。
ドラマ版すっごくおもしろいですよね〜
昨年、放映されていたのはなんとなく知ってはいたけれど、以前、原作も読んで、映画も観ているはずだけど記憶にほとんど残っていないからドラマもたいしたことないだろうとスルーしていました。
こびとく日誌の過去記事を検索しても『舟を編む』については"読んでますけっこうたいへん”としか書いてなくて読後の感想はなし、映画の方も全く記述なし↓
そもそも三浦しをんさんとは相性が悪いみたいで話題の小説を何冊も読んではいるけれど、結構読み進めるのに苦労している。良かったもの、心に響いたものは必ずブログに記録するはずなので『風が強く吹いている』以外に記述がないということは推して知るべし。
のはずだったんですが、ドラマを見たあとで読む小説『舟を編む』は違いました。
とても良い作品。
ドラマは第三話から見始め、第九話まで視聴。来週が最終回。
ここまで全部いい!
で、アマプラで2013年公開の映画版『舟を編む』があったので観てみました。
こちらはかなり原作に忠実。
松田龍平さんの馬締さんもとても良いのだけど・・・・
おそらく、松田龍平さん観たさに当時映画を観に行ったはずなんですが・・・。
ドラマのキャスティングの方に圧倒的に軍配が上がります。
野田洋次郎さんの馬締さん、ピッタリすぎる。
西岡も絶対に向井理さんだわ。
松本先生が大好きな柴田恭兵さんでさらにイイ。誰にでも敬語を使うのがいいんだよなぁ。
ドラマの第一話と第二話にどんなエピソードがあったのかわからずじまいですが、主人公を岸辺みどりにしたことで同じストーリーなのにこんなにも印象が違うのか!とビックリです。
製紙会社営業の宮本さんとのエピソードの中での剥離紙の話に同じつくり手として涙。(これは原作には出てきません)
究極の紙つくりの中で芽生える恋心💕
現代の状況に合わせて、辞書をデジタル化しようとする危機や、SNSを使って宣伝したり、カリスマ装丁家の登場など原作と違うところもあるけれど、全部いい方向に変えられている気がします。
で、基本のところなんですが、辞書を繰る楽しみ、それを思い出させてくれたのが一番。
小学校低学年の頃だと思いますが、まあまあ身体が弱くて学校を休みがちだったわたしはお休みした日の布団の中で暇潰しに辞書を読んでいることが多かった。
両親共働きで祖母の家に預けられていたから読む本がなかったということもあるけれど、いろいろな言葉を辞書で引き続けた記憶があります。
ドラマに出てきた子供向けの『辞書引き学習』のシーンにあの時の楽しさを思い出す。
今って調べたい言葉だけをググってておしまいだけど、辞書ならその隣にある言葉、その周辺の言葉も付いてきます。
図鑑も同じ。調べたいものだけじゃなくてそれ以外のものも知ることができるから図鑑を見るのが大好きです。
辞書は入口。
調べておしまいではなく、そこから始まる。
だから『大渡海』。
『舟を編む』というタイトルもとても素敵だと思いました。
"言葉は誰かを傷つけるためではなく、誰かを守り、誰かとつながるためにある”
このことを忘れずにいたい。
