前回のつづき。
尾瀬沼キャンプ場でたったひとりの夜です。
フクロウの声が聞こえる以外はいたって静か。
月が明るかった。深夜は時折の風の音に目が覚めてうつらうつら。
何度かサーッという風の音に「降ってきた!」と思うも雨音にはならず。
キョロン、キョロンというアカハラの声でハッと目覚めたのが4時半。
降ってない!!!
雨雲レーダーを確認すると20分後に雨とある。
急いで撤収です。
前日に小屋番さんから、雨ならヒュッテ前の屋根付きベンチのところを使っていいよと言われていたのでテント内に散乱している荷物をザックに押し込み、運びます。
とりあえず荷物はセーフ。
テント場に戻ろうとした時の空がこれ。

このあとすぐに雨が降り出す。
とにかくテントをなるべく濡らさないよう手早く畳みます。
そしてベンチに運ぶ。
ふう。少し濡れたけどびしょ濡れは避けられました。
そのあとゆっくり朝ごはん。洗顔、トイレなど。
その頃にはもう土砂降り。

テントの番号札は返納箱にお返しします。
28張できるキャンプ場なので先着順に大きい数字の番号札が渡されるようです。

これは前日の夕方の画像。この"子熊が出たよ"っていうエリアに土砂降りの朝6時に一人踏み込む勇気を讃えよw
6時台の雨量は12ミリ、8時台くらいまで10ミリ以上の雨が降っていたような感じ。
熊鈴をジャンジャン鳴らしながら進むも雨音に消されてしまっていた。

とりあえず尾瀬沼の写真を記念に一枚だけ。
このあとは雨がひどくて写真なし。誰にも会いません。
傘をさして歩きます。今回、雨予報だったので持って来ていた傘。Good job👍
傘があれば長時間雨に打たれてもみじめな気分にならずに済むということを実感しました。なんだったらルンルン気分にもなれる。
45分ほどで沼尻休憩所。立派な建物で誰かの別荘なのかと思った。(この休憩所も長蔵小屋のものだそう)
近づいてみるとご夫婦らしき男女が休憩中。
「すごい雨ですねー」とお互いに苦笑い。沼山峠方面に行かれるとのことでわたしが来た道に向かうとのこと。わたしは鳩待峠まで行くと伝えると「だいぶん先ですね・・」と言われた。
そしてこのあと岩のある山道に入るのですが、そこが川というか滝のようになっていた。
もうシューズはとっくに水没しているので水溜りを避けることなく歩く。
去年の信越五岳を思い出す。あれよりかはマシか。
沼尻から1時間ちょいで見晴地区に到着。ここまで来れば人がいます。ホッとした。
が、また雨が豪雨になってきて。屋根のある休憩所で30分近く休憩。
見晴にはキャンプ場と山小屋がいくつか集まっていた。上高地ぽい感じ。

こちらは素敵な小屋だなぁと思ったら、第二長蔵小屋だった。
長蔵小屋さん、オシャレ過ぎる。

振り返ると燧ヶ岳。

前方には至仏山。
二つの百名山を交互に眺めながらゆっくり歩く。
オゼミズギク、コバギボウシ、キンコウカ、コオニユリ、ニッコウキスゲ
花もいっぱい。(写真はなし)

一番は目の前に止まってくれたホオアカ。これで今年の鳥は122種に。
そろそろ止んでも良さそうな雨はまだ止まず。

ヒツジグサの花のことはあとから知ったので歩いていた時は注目せず。

至仏山が近づいてきた。

逆さ燧ヶ岳の撮影スポット。
山の鼻まで来たら鳩待峠までは1時間ほど。
尾瀬ヶ原にベンチはいくつもあったけれど、屋根無しで雨の中、荷物を下ろして休む気にならず、ずっと背負ったままだったのでさすがに疲れてきた。

鳩待峠まで最後は登るんですね・・・
あんなに誰にも会わなかったのに、たくさんの人とすれ違う。
12時くらいに雨が止むという予報通りで鳩待峠に着いた時にようやく雨あがる。
ジャンボタクシーで高速バスの戸倉バス停に向かうとまた雨が。

お風呂から上がってしばらくして、ようやく晴れ。(ここのお湯が最高でした!)
あの土砂降りはなんだったのだろうと思うほど。
そしてわたしは大事なことを忘れていたことに気づくのでした。
つづく。