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炉辺の風おと

先日の蓼科の宿で読もうと選んだのは梨木香歩さんの『炉辺の風おと』

梨木さんが手に入れた八ヶ岳の小さな山小屋。そこで暖炉に火を熾す暮らしの様子を綴ったエッセイ。毎日新聞『日常くらぶ』に2018年4月〜2020年6月までに連載されたものを一冊にまとめたもの。

梨木さんらしい鳥の描写が好き。鳥の名がたくさん出てくるところも。

 

渡り鳥でつくづく尊敬してしまうところは彼らが旅行カバン一つ持たず、すべてを現地調達を旨として、徒手空拳でこの気の遠くなるような旅を敢行することである。

 

立冬(2018.11.7)に新宿中央公園でミンミンゼミが鳴いたとき、梨木さんは季節の順番が崩れたことに「傷つく」。

 

思い返してみれば、その頃が始まりなのかもしれない。

ずっと揺らぐことなく四季は巡ってきていたはずが、ここのところは年々おかしい。

このエッセイを読んでいるとそんなことばかり考えてしまう。

実はまだ読み終えてはいなくて、だけどエッセイなのだから順に読まなくても良いだろうとタイトルで気になるものを先に読んだり、戻ったりしている。

父親の介護の話は読んでいて辛かった。あとがきを読むと(いつもあとがきを先に読んでしまいます)この話を公開した理由もよくわかる。

また、沖縄の石敢當(いしがんとう)についても書かれていて、興味深かった。うちの近所のお宅の玄関に置かれているのを長い間なんだろうと疑問に思っていたわたしなのでようやく腑に落ちた次第。(邪気のある風はまっすぐにしか進まないという言い伝えからT字路など風がぶつかる場所を石敢當という文字で守る風習)

あとは『徒然ね』という方言についての話題。徒然は「とぜん」と読む。

方言でしか言い表せられない気持ちがある。方言を使う方が相手を思いやれる場合がある。そんなことを漠然と思った。

 

炉辺は「ろへん」と読むことも初めて知る。書物を読まなければ語彙力は上がらない。知らない熟語、読めない漢字のいかに多いことか。

 

梨木さんにちなんで今年の春、目について写真を撮っていた植物を順番に貼ります。

4/17  ツタバウンラン はじめて名を知る マツバウンランも。

 

5/1 ハンショウヅル

森林の中に光や風が直接入り込むのを防ぎ、森林の中の環境を一定に保つ役割を果たす森と開放地の境界沿いに生える植物群をマント群落と呼ぶ。ハンショウヅルもその任を果たしている。

 

5/3 ヤブデマリ この花を毎年楽しみにしているけど翌週には散ってしまうので注意が必要

 

5/14 エゴノキ この実はヤマガラの大好物

 

5月の終わりから頻繁にイソドリがベランダにやってくる。

今年も近くで子育てしているみたい。

早朝からずーーーっと鳴いている。

昨日はメスがやってきて洗濯物を取り込もうとするわたしと睨み合い。

すごい剣幕で怒られたw

 




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