「時間のデザイン」という本をここ最近読み終わった。今の自分に響く要素が多くあって良い本だったので思ったことをざっと書いておく。
先日の三浦半島.rb の参加者の方が紹介されていて、この本を読んで複数の趣味を並行で楽しむために時間の使い方を工夫してみた話をされたのが気になって読んでみたのだった。
大まかな内容としては、フリーランスのデザイナーの方による時間術の話。この方は仕事で常に何十件の案件を抱えた上で、プライベートで読書や映画鑑賞、ゲームやダンスなどもずっと継続して楽しむといった生活をされておりそれらを継続する工夫を紹介されている。
独学、たったひとり、アシスタント無し。 常時30件ほどの仕事を並行させながら、 毎日欠かさず1冊の本を読み、 映画館に足を運び、ランニング・筋トレをおこない 最新のドラマとアニメはほぼおさえ、 ドラクエもどうぶつも森もポケモンもプレイし、 独学でダンスを習得し、ブログの原稿も書き、飲みに出かける……。 そんな超人的な生活を送りながら、 つねに第一線で活躍し続ける、 ブックデザイナー・井上新八が明かした「時間のデザイン」とは?
(公式サイトの一部を引用)
本書では、とにかくルーティンを意識して習慣と習慣を繋げること、やることを小さく切り分けて継続可能な習慣としていることを意識されているのが印象に残った。最近の自分が続けられている習慣もこれらの要素が背景にあるのでは?と気付いてなるほどなあとなっていた。
時間のデザインを読み始めたけど、最近考えていたことがまさに言語化されている気がする(ルーティンを作ることでやりたいことにスムーズに手をつける流れなど)
— 桐生あんず (@anzu_mmm) 2026年2月5日
紹介されていた習慣として特に良いなあとなったのが「長編ゲームを15分やること」。
普通だったら何十時間かかるゲームに対して、毎日15分だけ進める(例: 次の街に着いたらそこで切り上げる)ようにして、何ヶ月もかけてクリアするのを続けているとのこと。
じれったさはあるけれど、確実には進んでいるし次の楽しみを残せることで明日が楽しみになるという工夫もできると述べられていた。
これは自分も思い当たる節があって、最近ペルソナ5をプレイする中でダンジョンがある程度進んで「予告状」を送るフェーズまで到達したら切り上げてまた明日、というのをよくやっていた。早く次の展開を見たい気持ちもあるのだが、明日の楽しみにとっておこうというワクワク感もある。
逆に我慢ができなくなって次の展開を見るために何時間もかけて進めてしまうこともある。しかしそれをやると、体力切れを起こして次プレイするのは数週間後……という流れに結局なってしまう。実際に今がそうなっていて、次の長期休暇までお預けしてしまっている。
ペルソナ5以外にもそれで中途半端に止まってるゲームが過去にもあって、一日に何時間もかけてやるようにしてしまうと長く楽しめなくなってしまうジレンマがある。これは自分の体力がないという要因もあるかも……。
自分にとって今相性は良いなあとなるのは「あつまれどうぶつの森」である。日々のルーティンとしている行動は15分ほどで終わるのでそれで切り上げて満足している。
あつ森の場合、何かを進めるためにやっているというよりもプレイすることで味わえるBGMやSE音でのリラックス効果、やる気はないけどゆるく手を動かせる気分転換のツールという立ち位置なのも続けている要素として大きいかもしれない。
これは、欲張って手を広げるとモチベが下がってしまうことが過去何度もあり、効率を意識しすぎるより程々に毎日の日課をやるのがちょうど良いという結論に達した経緯の上で成り立っている。
その上で、時折ちょっとだけ島クリエイトのやる気が出て週末に30分~1時間ほどかけて頑張ってみるのは楽しい。それ以上頑張ると燃え尽きるのでやりすぎないようにするのを繰り返している。(そういう感じなので、いまだにDLCのハッピーホームデザイナーはほぼやれてない)
今後の自分の習慣に繋げられそうなこと
15分で切り分けて習慣化する
要は、続けるためには小さく切り分けて持続可能な習慣にしておく必要があるなあと改めて思い出したのだった。
本当はこういったブログやポッドキャストももっと小まめに出していきたいのだが、一気に最初から最後まで数時間かけてやろうとすると体力切れを起こして間が空いてしまう。
この対策として、本書にあるよく15分で切り分けて行動を起こすというのが中々良いなと思った。プライベートでも仕事でもこれを意識するだけで手を出すハードルをかなり下げられる実感が出ている。
ブログだったら工程を以下の切り分けをするだけでかなり負荷が下がりそう。
- 下書きプロットを15分ほどで作る
- 本文作業を15~30分やる
- プレビュー確認・推敲で15分
この記事もまずは手元のScrapboxでざっくりとしたプロットを昨日今日で箇条書きしておいた。ただ本文作業で熱が入って結局2時間ほどかけて一気に書いてしまった……。ここも下書き保存して数回に分けて本文を作り上げるか、そもそも長い文章を諦めて短くするといったやり方がありそう。今までの感覚だと、後者の方が継続しやすい気はする。
ポッドキャストの方も、プロットを長くしすぎない、収録は15分目安で長く話しすぎないを意識するとスムーズにアップロードできそうに見える。ただ、興が乗って20分ぐらい一気に話してる方が内容としては面白く仕上がる気もするので厳密にはやりすぎないようにしたい。
本の方でも、つい盛り上がってゲームを30分ほど超過してしまったエピソードが紹介されててその時は「自分を責めない」ことを意識しているとのことだった。習慣のルールに縛られすぎるとストレスになってしまうため、程よく自分を甘やかしながら続けることを意識するのが大事だと思えた。
習慣と習慣を繋げて次の行動に移す
もう一つ印象的だった「ルーティンを意識して習慣と習慣を繋げること」も自覚的になれるとやれることを更に増やせそうである。
実際のところ、今年ぐらいから「髪を乾かす流れで本を10分前後読む」「昼休みが終わる直前でスクワット&ドローイングを8分やってから仕事に戻る」といった習慣を意識しているのだけれど、これがかなり調子が良くやれている。今まで重い腰を上げるかのようにやっていた作業が、先に小さく手を動かせることをやってしまうことでスムーズに移行できるようになった。
話の腰が折れるが、髪を乾かす作業でじっとするのが苦手だったので本をながら読みしておけば集中して両方ともこなせるんだなあと気付けたのも革命的だった。
髪を丁寧に乾かすようになったら本が読めるようになったという因果関係が先月くらいから発生して面白いとなっている
— 桐生あんず (@anzu_mmm) 2026年1月9日
時間のデザイン、抽象的なレベルに落とし込むと色んな場所で言われてきた話になると思うんだけどその上で具体的に実践をしまくってリアルな様子が描かれているので心に響くものがあるんだと思う
— 桐生あんず (@anzu_mmm) 2026年2月21日
自分も習慣を取り入れて手を動かそうという気持ちにめちゃくちゃなれる
次は習慣を見直すことをやってみたい
今も既に習慣化できていることは多少あれど、もっと自覚的にコントロールできれば余暇の時間でやれることを更に広げられそうな予感がしている。
その上でまずは今やっている習慣を一通り洗い出すこと、その上で今後何をやりたいかを書き出してみようとなった。それを15分ぐらいでまずは取り組んでみる……というのが次のステップになりそう。
具体的なやりたいことについて先にここで述べておくと、余暇の時間で学習系の趣味を定期的に取り組むための習慣をどうすべきかと思索している。具体的には以下の例が挙げられそう。
- 15分だけ普段触らないプログラミング言語・フレームワークのチュートリアルをやってみる/公式ドキュメントを読んでみる
- なんでも良いので15分ほど Chat GPTとおしゃべりしながら気になる分野について掘り下げてみる
- Claude Code と壁打ちしながら個人サービスの小さな改修を手伝ってもらう
仕事でやっていることの延長線を意識しつつ、それでも仕事より重たくなく楽しめられそうな所から触るのが良い気がしている……。
こういうのを書き出すと自作ライブラリやOSS活動に関わっている人たちの継続力に感心してくる。ここらへんは AIと壁打ちしつつ自分が今やりたいことを具体的に絞り込んでいくのが良さそう。
だいぶ話が脱線してきたが、できる範囲で小さく続けられることを増やせるとより今の生活への充実感は高まりそうなので取り組んでみたい。
「時間のデザイン」は、そういったモチベーションを植え付けてくれる具体例がたくさん述べられている良い本だったなあとなり、このような記事を書いたのでした。程々にやってみようと思います。

