以下の内容はhttps://kiririmode.hatenablog.jp/entry/20250427/1745733095より取得しました。


最近の苦しさがどこに根ざすのか

翌週の予定を立てながら、最近は毎週、毎週、本当に苦しく感じる時がある。 ここ数年この辛さは蓄積し続けていたのだけれど、それがどうも自分の中の閾値を越え始めたようだった。

この種の悩みを抱えるときにも生成AIというやつは本当に便利で、壁打ちの中で自分の中で言語化できていなかったことを綺麗に言語化してくれる場合が多い。最近、自分の考えを整理するために生成AIとの壁打ちを意識的に取り入れるようにしていて、今日はo3やo4-mini-highを活用して何とか言語化を試みた。

短期的な自己効力感と影響力とのトレードオフ

前提として、Agency、つまりは"自分の手で動かす感覚"と、Influence、つまりは"他者を通じて成果を拡大する力"は、時間を奪い合うという意味で短期的にはトレードオフの関係にある。

用語 何を指すか 典型的な行動例
Agency(当事者性・手触り感) 自分が直接手を動かし、意思-決定からアウトプットまでをコントロールしている感覚 コーディング・設計・顧客検証を自ら行う、個人 OKR を握る
Influence(影響力・スケール力) 他者の行動や意思-決定に働きかけ、レバレッジをかけて成果を広げる力 メンター/レビュワー/マネージャとして意思決定を支援、方針を定義し伝播
  • 自己効力感を重視する人は、“手を動かして作る”ことで喜びを感じる
  • 影響力を重視する人は、“人を介して大きな成果を出す”ことで価値を示す

僕自身は、自分で手を動かして作ることに喜びを感じるタイプであることを自覚している一方で、今の自分は成果量にコミットすべきであると思っている。このギャップがwikipedia:認知的不協和をもたらしてしまっているんだろう。

生成AIとの対話の中で、苦しみの要因として整理されたポイントは以下の3つ。

  1. 自分の手で生み出したものに対する“所有感”が満たされないと、自己効力感が得られず、充足感が低下する
  2. 責任領域が広がるほど、深い作業に必要な集中リソースが分散し、“手を動かす質”を維持できなくなる
  3. 他者のアウトプットを自分の期待レベルで“内面化”できないと、成果を自分ごととして受け止められず、苦痛が生じる

心理的所有感の小ささ

個人でコードを書いたり設計をしたりすると、「これを自分が作った」という自己効力感が得られる。一方で、影響力を重視すると他者の成果を取りまとめるプロセスが主となるため、自分自身で “手を動かした” 実感が薄い。自分のコントリビューションは人に対する説明や調整、交渉がメインとなり、これが自己効力感を薄くする。

認知コスト

さまざまな打ち合わせをはしごすると、短時間でコンテキストを切り替える必要が生じる。この大きな認知コストにより、質の高いアウトプットを行なう時間が奪われて、ますます会議や調整に忙殺され、ますます自己効力感を薄くする。

成果の帰属と期待値ギャップ

成果がチームによって達成されたとしても、自己効力感の薄さ故に、それはチームの成果であり自分の成果ではないという思いになる。それは、自分がもっとしっかり入っていればもっと良い成果が得られたのに、という考えに繋がって、また自分の自己効力感を薄くする。

どう立ち向かえば良いのか

もちろん自己評価基準をAgencyではなくInfluenceに根本的に変えろという話はあり得るのだけれど、他者に自分の人生観の一部たる自己評価基準を預けたくはないし、だからこそ苦しんでいるという話でもある。

苦しさを抱える中でも、メンタルを支えるヒントになったのが「AgencyとInfluenceは中長期的には相補的な関係にある」という示唆だった。どちらを重視したとしてもAgencyに好影響を与えるわけか。

  • 高いAgencyを持つ人ほど現場の痛みを細部で理解しているため、後にInfluenceを持つポジションでも現実的な意思決定ができる
  • Influenceを先に磨くと、他者リソースを借りて大きなテーマに挑めるため自分のAgencyの射程も拡張しやすい

これで中長期的にはある程度納得できる一方、今の自分が苦しんでいるのは短期的なトレードオフの話の方だったりする。

会議や調整の量、DMやメール等のチャンネル過多といったInfluenceを伴う"調整仕事"は多くのコンテキストスイッチを必要とし、高い認知コストを支払わざるを得ない。陳腐な気もするけれど、今の自分にとっての“根本課題”はここにあるのだと思う。これを何とかして自分の手を動かす時間を確保していかないと、いつか壊れそうな気がしている。

  1. カレンダーをブロックし、Agencyを高めるための時間を確保する
  2. 成果量だけでなく、「自分の」Agencyに対する目標も合わせて設定
  3. 調整・情報連携を同期ではなく、対応タイミングを自分でコントロールできるよう非同期で実施



以上の内容はhttps://kiririmode.hatenablog.jp/entry/20250427/1745733095より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14