季節には、2,000本のバラが咲き誇る「ヴェルニー公園」(横須賀市)。
アメリカ海軍や自衛隊の艦船も望むことができる横須賀らしいスポットです。
その一角に、よこすか近代遺産ミュージアムとして、2021年にオープンしたのが「ティボディエ邸」です。
歴史ある洋館を再現したミュージアムでは、横須賀が日本の近代化に果たした役割を詳細に紹介しています。
目 次
ヴェルニー公園
JR横須賀駅を出てすぐ、横須賀港に面する場所にあるのが、「ヴェルニー公園」です。

1946年(昭和21年)に開園した「臨海公園」を2001年(平成13年)にフランス式庭園の様式を取り入れてリニューアルオープンしたものです。
間近に、海上自衛隊横須賀基地やアメリカ海軍横須賀基地の艦船を望むことができる横須賀らしいスポットです。
園内には、約2,000本のバラが植えられており、季節には美しい花が咲き誇ります。
幕末から明治にかけて、横須賀製鉄所(造船所)を指導したフランス人技師のフランソワ・レオンス・ヴェルニーの名を冠した公園です。
スチームハンマー
公園に入って左手に「ヴェルニー記念館」があります。

ヴェルニーの功績を称えるとともに、横須賀製鉄所(造船所)の果たした役割を後世に伝える施設です。
入ってすぐヴェルニーの紹介があります。

一番の見所は、イギリスで製造された3tスチームハンマーです。

蒸気(スチーム)を動力としてハンマー(鎚)を持ちあげてこれを落下させ、加熱した金属に打撃力を加えて鍛造作業を行う機械です。
こちらは、0.5tスチームハンマーです。

うみかぜの路
ヴェルニー記念館を出ると、横須賀製鉄所(造船所)の後身である横須賀海軍工廠で建造された戦艦陸奥の主砲が展示されています。

公園内の「うみかぜの路」を行くとアメリカ海軍横須賀基地の艦船が見えます。

振り返ると海上自衛隊横須賀基地の護衛艦が見えます。

順路からは外れますが、「逸見波止場衛門(へみはとばえいもん)」があります。

旧横須賀軍港逸見門の衛兵詰所です。
ティボディエ邸
園内を進むと「ティボディエ邸」があります。

横須賀製鉄所(造船所)副首長のジュール・セザール・クロード・ティボディエの官舎で、
1869年(明治2年)頃に建築され、2003年(平成15年)の解体時まで、本州最古級の西洋館でした。
その小屋組みが移築され、よこすか近代遺産ミュージアムとして、2021年5月29日にオープンしました。
前回訪れたときは、オープンの10日前でした。(2021.5.19撮影)

あれから5年弱の歳月が流れました。

入口から入ると、まずあるのはデジタルマップです。

横須賀に点在する開国から近代に繋がる歴史・文化のみどころと自然豊かなスポットを紹介しています。
建物の頭上には、木材をM字型に組む「キングポストトラス」という工法が展示されています。

旧ティボディエ邸解体時に保存した当時の部材を用いて復元したもので、日本の西洋住宅建築の最初期に導入されたものです。
ティボディエ邸の解体調査で明らかになった家屋壁面の姿(木骨煉瓦壁)(※写真左側)を展示しています。

再現ゾーンでは、壁の色や模様、窓や暖炉をティボディエ邸の解体調査資料などから想定し、当時の邸宅を再現しています。


横須賀ことはじめゾーンでは、横須賀製鉄所やティボディエ邸の建設が、日本の近代化に果たした役割やそこから始まった生活習慣・技術について紹介しています。

日本海海戦で活躍した連合艦隊に導入された「三六式無線機」も横須賀で完成しました。(写真右側)

3DCGによるタイムトラベルムービーも上映されています。(観覧料200円)
ティボディエ邸、日本の近代化の一翼を担った横須賀を改めて認識させてくれます。