ちょうど1年前にこの記事を書いたことを思い出して、今年もやろうかなと思いました。
このブログには中心的なジャンルやテーマがありません。個々の記事はばらばらのことを書いていますが、振り返ってまとめてみるとなにかしら見えてきそうです。
というわけで、10本選んでみました。
- 本を2冊ならべて~『人文的、あまりに人文的』、『読書は格闘技』
- 『都市は人類最高の発明である』、『アナログの逆襲』
- 話しことばと書きことばのあいだに~『編集の提案』、『「まちライブラリー」の研究』
- 方法から考える~佐藤雅彦『作り方を作る』、沢木耕太郎『紙のライオン』
- ノンフィクションの書き出しを読もう――好きな国内作品20
- 伊藤憲二『励起 仁科芳雄と日本の現代物理学』
- 山際淳司『スポーツ・ノンフィクション傑作集成』①
- ウェイド・デイヴィス『沈黙の山嶺』
- 偶然の感覚――松家仁之『火山のふもとで』を読んで
- 「その2人の関係」としか、言いようがない
本を2冊ならべて~『人文的、あまりに人文的』、『読書は格闘技』
2冊の本をつなげるようにして読書日記を書く。そんなことをやってみようとこのブログを始めました。その元ネタになった2冊の話です。もともとは、本の感想や書評はネットにたくさんあるから、自分が付け足せるものはないと思ってこのしばりを作りました。が、意外と感想は書かれないということがだんだんわかってきました。
『都市は人類最高の発明である』、『アナログの逆襲』
都市経済学とアナログブームの本を並べてみて、コロナ禍で考えた「密であることの功罪」みたいなテーマで書いたものです。5年経ったのでいま読み返すと、また違う視点で読み返せるかもしれません。
話しことばと書きことばのあいだに~『編集の提案』、『「まちライブラリー」の研究』
編集者の仕事論と、本のある公共空間の研究。なにかつながるものがあるなぁという感触から書き始めた記憶があります。話しことばと書きことばの違い、その翻訳のなかにあるおもしろさみたいな話をしています。
方法から考える~佐藤雅彦『作り方を作る』、沢木耕太郎『紙のライオン』
どうも自分には方法論への強い関心があるようです。コンテンツの周辺にはいろんな楽しみ方がありますが、たとえばサイン会やキャラグッズよりも、スタッフインタビューやオーディオコメンタリーを見たい。そのなかで明かされる方法論を知りたい。そのなかでも「方法から考える」というかなり極端なスタイルをとる2人の話です。
ノンフィクションの書き出しを読もう――好きな国内作品20
タイトルの通りで、好きなノンフィクションの書き出しを読んであれこれ書くというものです。小説ではいろいろありますが、ノンフィクションではあまり見かけません。これも方法っぽい話に接近しています。海外編もやってみたいです。
伊藤憲二『励起 仁科芳雄と日本の現代物理学』
ノンフィクションの書き出しの記事でとりあげた1作で、物理学者・仁科芳雄の評伝です。書き方に工夫が凝らされていて、内容もたいへん充実しています。評伝の傑作だと思います。こういう評伝をつねに求めています。
山際淳司『スポーツ・ノンフィクション傑作集成』①
書き出しの記事で2回もとりあげてしまった山際淳司の傑作選です。全3回にわたって、感想を書いています。文章だけでスポーツをこんなにも魅力的に描けるのかと驚きながら、夢中で読みました。
ウェイド・デイヴィス『沈黙の山嶺』
白水社から刊行されたノンフィクションのシリーズ〈現代史アーカイヴス〉を読んでみようということで、順番に読んでいます。1作目は最高峰への冒険のドキュメント。このシリーズを今年中に読み切ろうくらいの意気込みで始めましたが、重厚な内容に圧倒され、現時点では6/10まできています。来年に持ち越しになりそうです。
偶然の感覚――松家仁之『火山のふもとで』を読んで
今年読んだ中でおもしろかった小説はこれです。清々しい文章がとてもいいです。最近の読書はノンフィクションが多めになっていますが、ゆっくりと小説を読む時間もとりたいと思います。
「その2人の関係」としか、言いようがない
最後にひとつエッセイ的なものを。人と人との関係の呼び方について考えたことを書いています。いまでもたまにこのことを考える日があります。