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娘氏映画館で「プイキュア、がんばえー!」をする(わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ・ゲームの世界で大冒険!ネタバレ感想)

 

余談

五丈原でもないのに秋風が吹いていると思ったらいつの間にか9月最後の日である。(筆者注:この記事は余談部分までは9月末に書いたものです)そういえば先週は月曜日が祝日の上に28・29日が土日ということで末日払いの当社としては給与計算が阿鼻叫喚だったのだった。人間喉元を過ぎれば熱さを忘れるというが、まだ噛み砕いている途中にこんなことを考えているといよいようっかりとかぼんやりではなくて何か適切な医療に繋がった方がいいのではないかと我ながら心配になるが、先週は火曜から妻が体調を崩しており、娘も水曜日にダウン。木曜日には娘は回復したがもし何かあった場合園まで娘を迎えに行けるほど妻は体調が戻っておらず、そのまま金曜日まで休んでもらった。食欲も戻ってきて、金、土はそれぞれ習い事を見事にこなした。日曜日に至っては土曜日も前述の娘の習い事が始まったため、唯一のアラームを設定せず眠り呆けることが出来る喜びをかみしめていた筆者の肩をゆすり、起こすまでに娘の気力体力は充実しているようであった。曰く、「パパ起きて、プリキュアでしょ」と。


娘にとって初めてのプリキュアは「トロピカル~ジュ!プリキュア」であった。生後何か月かの娘はYouTubeで見るTWICEの曲とこの番組のEDに異様な関心を示し、明らかに他とは違う様子でせわしく手足を動かしていた。続く「デリシャスパーティ♡プリキュア」においてはまさしくご飯は笑顔というべき笑顔で離乳食の階段を番組の推移とともに駆け上がり、「ひろがるスカイ!プリキュア」においては「プリキュア」というものを認識したようであった。とはいえ、彼女にとって世界の中心はアンパンマンであり、しまじろうがいて、プリキュアというものは能動的に摂取するものではなかった。他方、おもちゃ売り場に行くとそのきれいなコスチュームに見とれていたことは一度や二度ではなかったが。


そして、今回の「わんだふるプリキュア」である。あれはGWの頃であったか、娘は幼稚園から帰ってくると、自分のおもちゃ箱をひっくり返し、「これ、娘ちゃんのプリキュア!」と何かのおまけについてきた二代前のプリキュアグッズをまるですぐそばにいたけれど今まで気が付けなかった青い鳥を見つけたかのように、恭しく手のひらに包んだ。お風呂にまで連れていこうとして、妻に叱られていた。誕生日、アンパンマンのトイレセットが欲しいということでおもちゃ屋さんに行ってみると、娘は店頭のプリキュア映像に釘付けで、熱っぽい瞳で変身グッズを持っていた。以前からのお約束だと説明するとあっさりトイレセットを受け入れたが、一緒に買ったプリキュアのリップに驚くくらい喜んで、これまた娘の「寝る前に枕元に揃っていないと不機嫌なもの」の一つになった。
潮目が、変わってきていると感じた。そしてその後、実際娘はアラームでもついているかのように日曜プリキュアに合わせて起床し、そうでなく早起きした日もプリキュアを見たがった。筆者としては、そのまま「仮面ライダーガヴ」を見られるので丁度良かった。動物への心優しい触れ合いを啓蒙した後、いたいけな「眷属」を消費し、人間を食料にするさまを娘に見せてしまっていいのかという葛藤がないでもないが、筆者が娘くらいの時には真・仮面ライダーで色々ブシャブシャだったのでまあ、大丈夫だろう。
そんな中、番組内のCMも映画仕様に変わり始める。「見に行きたいの?」その問いかけに、娘は真剣なまなざしで頷いた。公開前日。娘と自分の分のムビチケを購入した。おまけはもうなくなっていた。人生初、プリキュア映画への参加。お父さんもプリキュアです。

本題

余談が、ながくなった。

公開日。あらゆるネタバレを封印して鑑賞しただろうフォロワー諸賢がネタバレを踏まずに安堵して気が緩んだのか、自らがネタバレの種となりつつあることをそこここに観測してドキドキしているうちに、公式からも今回の映画、こんな感じ! といういわゆる「サプライズ要素」がお出しされた。インプレッション=収益となってしまった昨今、変なアカウントが吹聴したことが拡散してしまうことを考えればこれが最善手なのかもしれないが、筆者はいまだに心が平成に囚われているのか、なかなか慣れない(「シン・ウルトラマン」の時でさえ相当早いな! と思った)。
メイン層は明日からの土日で見に行く子どもたちであろうから、そんな子たちがうっかりネタバレを踏まなければよいが……と非実在うっかりネタバレ踏みちびっ子を想像したりした。Twitter(自称X)を見るメイン層、やだな。(確かTwitterは小学生以下禁止だったような気がするしな)
それまで9月後半の大人も入場者プレゼントをもらえるタイミングで観賞しようと思っていたが、思いのほか娘が楽しみにしていること、それまでの間ネタバレを抱え続けるのも中年男性の少ない脳のリソースを使ってもったいないという思いがあり、折よく急ぎの用もなかったので、翌日見に行くことにした。公開直後であればちびっ子たちがまだ映画館に多いだろうという打算もあった。過去、アンパンマン、しまじろう、シルバニアファミリーなどの子ども向け映画を観てきたが、見ず知らずの子どもたちの新鮮かつ真剣なリアクションというのは何ものにも耐えがたいものがあり、しかもプリキュア映画と言えば伝説の「ぷいきゅあーがんばえー」が発生するのではないかという期待もある。夜の歯磨きを渋っていた娘に「お利口にしてたら明日……」と映画プリキュアのムビチケをちらりと見せると驚くほど従順になり、恐ろしさすら感じた。


翌朝。娘はすっくと起きると、「今日は水泳に行って、つるつるを食べて、ぷいきゅあをみて、バスケをするのよ」とスケジュールを突如決定した。迷いなく水着に着替え、習い事の水泳では初めて水遊びパンツの装着なく1時間の練習を終えていた。おそらくお手洗いに行きたいことをコーチに告げたのだろうことが保護者席からも感じられ、彼女の中の「プリキュアを見ること」がいかに成長させる要因となっているかを思い知らされた。つつがなく着替え、隣町へのドライブへ出発だ。

映画館のある隣町のショッピングモールにつくと、我々はまず「つるつるを食べる」ことに取り掛かった。食べ終わる頃丁度映画の入場が始まるだろうという算段だ。終盤、初回で見ただろうファミリーたちがお店にやってきたときは娘にネタバレが入ってしまうのでは……と思ったがつつがなく食事が終わり、我々はいよいよ映画フロアに足を踏み入れる。

コラボドリンクホルダーでも買おうと思ったが娘はポップコーンのみのリクエスト。席は既に予約済みである。パンフレットを購入し、入場。銀の袋が手渡される。袋ごしの感触で「理解」る。あの「プリキュアを応援するやつ」だと。

予告編の段階でガンガンポップコーンに手が伸びる娘にやはりジュースも買うべきだったかと思う間に、本編が始まった。

娘と映画に行くといつも実質2画面状態になるので忙しい。実際の画面はもちろん、それに対する娘のリアクションも見逃したくないのだ。「アンパンマンのマーチ」に比べればずっと聴いた回数が少ないはずの主題歌を口ずさむ娘、早速の変身に早くもテンションマックスの娘、可愛くなったたぬきにあっさり騙される娘……。

ゲームの中の世界は頭身が下がり、キャラクターたちの動きもデフォルメされて面白い。猫屋敷まゆさんの「もしかして私たちつかまってる?」は予告編でも何度か見たが、絶妙なゆるさがよくて笑ってしまった。

ゲームの内容は軽快で、聴きなれた歌が次々に流れ、娘を体を振りながら楽しそうだ。場内のあちこちからは可愛らしい声での歌声も聞こえる。

ゲームが進む中でこむぎに困難が訪れる。そしてついに、あの時が訪れる。

「リングを掲げて応援する」シーンだ。

シリアスな視線を画面へ向ける娘にそっと、リングを差し出す。予行練習をしたかのようにスムーズに指にはめる娘は筆者が触るよりも前にスイッチを押し、そのまばゆく掲げるリングを掲げた。同じように周囲がキラキラと輝きだす。世界平和の希望の灯に思えた。

小さき命が自分と家族の未来の希望を抱えて階段を駆け上がるというのは不朽の名作クレヨンしんちゃんの「オトナ帝国」を思い出させるわけであるが、決定的に違うのは犬であるこむぎと人間であるいろはには寿命の違いがあるということだ。筆者は四つ足の生き物を飼育したことがなく、今のところ娘にそういった形の家族を増やす予定もないが彼女にとってこむぎの奮起はどのように映ったのだろう。

実世界に移ったプリキュアたちの前に手を差し伸べるのは娘にも馴染み深い「ひろプリ」の面々だが、スラムダンク復活上映の際の予告編で見て少しウルッと来てしまったソラちゃんの「ヒーローの出番です!」は本編では無く、少しさびしさがあった。

その後の大福・悟コンビの変身は娘はキョトンという感じであったが小さい悲鳴がパラパラと聞こえた。今のところ地上波では変身の機会がないが、口上もなかったし(変身アイテムも不明だし)劇場版限定みたいな感じなのだろうか。

その後再びの応援シーンで全く自然発生的に娘は「プイキュア、がんばえー!」の言葉を画面に投げかけ、筆者は大いに感動させられ、ほどなく映画も大団円を迎えた。

ただ、劇中ではプログラムであるものがなぜガオガオーンと同様な卵めいた形を持って顕現したのか、ムジナや子分が実世界で動いている理屈、ナツキのバイザーの意味などはわからず、「そういうものだ」と受け止めるしかないのだろうか……という点はいささか消化不良だった。

娘は上映中一度も立ち上がることなく、真摯に映画と向き合っていた。映画の間ゆっくりショッピングを楽しんでもらっていた妻と合流すると、映画の内容について熱を持って説明していた。

翌日の本編視聴時は映画仕様のOPに「昨日観たやつ!」と興奮していたし、翌週からの「今度はいつ行くの?」という繰り返される質問に根負けして月末にもう一度見に行った。

パンフレットは今でも毎日読み返して既に歴戦の風格がある。

娘にとっても良い映画体験になったようでなによりである。さて、そろそろ寝なくては、明日の娘とのプリキュアリアタイが待っている――。




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