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20250611_G

6月11日(水)

午後から仕事の日。昨日そんなに飲んだわけではないが、なんか寝覚めが悪く、うだうだしていたらあっという間に出勤の時間になってしまった。多分、暑くて寝苦しいからだろう。

仕事はいまいち。外部の人と関わる仕事は勉強になるので、積極的に手を挙げている。しかしそのおかげもあって、いつまで経っても溜まった仕事の元金が減らない。なんなら手が付いていない仕事に、利息が付き始めている気がする。

22時過ぎ帰宅。夕飯を食べ終え、皿洗いを始めたタイミングで、黒いものがゴミ箱の陰から動いたのを感じた。この家で初めてのゴキブリとの遭遇だ。幸い隠れ場所が少ないエリアに逃げて行ったので、すぐに見つけてスプレーで簡単に駆除することができた。掃除はちゃんとしているのだが、キッチン回りにはどうしても食べ物のカスが落ちてしまうので、そこを狙われたのだろう。

私はゴキブリは全然苦手ではないのだが、漫画『テラフォーマーズ』を読んでから、ちょっと嫌になってしまった。人間サイズに巨大化したゴキブリと人間の戦いを描いた作品。それだけでも嫌になる設定だが、なかでも何故ゴキブリ側が人間を襲ってくるのかという説明が強烈に印象に残っている。それは「気持ち悪いから」である。我々はそういうことをしているのだ。それ以来、ゴキブリを駆除するときにこれを思い出してしまい、少し寒気を感じるときがある。

もう一つ思い出すのは父親の話だ。6~7年前、久々に実家に帰ったときに、私の部屋でゴキブリに遭遇した。戸棚の裏に回り込まれてしまったので、挟み撃ちをしようと父親に声をかけるも、反応がどうにも鈍い。どうしたのと声をかけると、父親はバツが悪そうにゆっくりと口を開く。そしてなんと、「実は俺、ゴキブリが苦手なんだ」という、衝撃のカミングアウトをしたのだ。これには驚いた。なぜなら母親が大の虫嫌いのため、虫の駆除全般はずっと父の仕事だったのだ。甲高い悲鳴を上げ続ける母の指示で、父親がゴキブリ駆除に立ち上がる姿を幼い時から何回も見たことがある。でもずっと嫌だったらしい。そして一番驚いたのは、実はこれまでほとんど駆除しておらず、「逃げられちゃったよ」と言って、その場をやり過ごしていたということだ。あまりの衝撃にぼうっとしている間に、戸棚の裏のゴキブリはどこかに行ってしまった。父と私はリビングに戻り、母に「逃げられちゃったよ」と告げた。




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