先週末に妻とグランフロント大阪に行ってきた。お目当ては、現在開催中の「動き出す浮世絵展」。
場所は、グランフロント大阪 北館 にあるナレッジキャピタル イベントラボ。ここにはこれまで二度足を運んでおり、私たち夫婦にとっては、もはや“おなじみの文化拠点”といってよい場所だ。
今回の展示は、葛飾北斎や歌川国芳、歌川広重といった巨匠たちの作品300点以上をベースに、3DCGやプロジェクションマッピングを駆使した「没入型(イマーシブ)」展覧会。そして、驚いたのは、写真・動画の撮影だけでなく、SNS投稿も全面的にOKという太っ腹なルール。せっかくなので、その圧倒的な世界観をあますことなくお届けしたい。
まずグランフロント大阪に到着したのは、11時過ぎ。事前にローソンで購入していた入場券を手に、いざ地下の展示空間へ。暗がりの空間へ足を踏み入れた瞬間、そこから「浮世絵トリップ」がスタートする。




■濫 ~空間一杯に広がるジャパン・ブルー~
最初に出迎えてくれたのは、ダイナミックな水の空間。壁一面に広がるのは、浮世絵特有の鮮やかな「青」。唸るような荒波の表現から始まり、やがて舞台は水中へ。 クジラや魚たちが縦横無尽に泳ぎ回る様子は、もはや鑑賞というよりアトラクションに近いかも。少々の“映像酔い”を覚えるほどの迫力だ。


■眺 ~旅と風景~
歌川広重や葛飾北斎が描く日本の風景に没入する空間。少しコンパクトな空間だが、当時の旅人気分を味わえる。


■浪速百景 ~番外編~
3つ目の空間はアニメーションはなく、関西独自の展示物だった様子。大阪らしく笑いやユーモアなどのテーマにした作品が並ぶ。ローカル色を織り込む演出が心憎い。




■麗 ~華やかな美人画~
浮世絵に描かれた日本女性と花々が彩る空間。
■彩 ~花鳥風月~
四季の移ろいを映す花鳥風月の世界。日本人の自然観が、ダイナミックな映像で立体化される空間。


■豪 ~エネルギーとパワーの共演~
荒荒々しい構図や武者絵など、エネルギーに満ちた作品群が爆発的に展開する空間。


■瀧 ~諸国の名瀑~
浮世絵師によって全く異なる表情を魅せる「水の表現」を究めた、水流の表現の多様性が魅せる空間。
■雅 ~お江戸ポップカルチャーの極み~
ラストは、鮮やかでポップな作品を集めた空間。サイケデリックな色彩が洪水のように押し寄せる。浮世絵が当時の“ポップカルチャー”であったことを実感するフィナーレ。



煌びやかな色彩に包まれ、妻と一緒に過ごした1時間半は、まさに「非日常」そのもの。イマーシブが強烈過ぎたせいか、まるで乗り物酔いしたような錯覚を覚えながら会場を後にする。お土産にはポストカードを2枚ほど購入。自室にでもかざっておき、余韻を楽しむとしよう。

その後会場を後にして少しフワフワした(まるで乗り物酔いのような)感覚のままランチ。 沖縄料理を囲みながら、現代に蘇った江戸の美について語り合う、充実した夫婦デートとなった。


※沖縄そばとラフテーを注文。
非日常にどっぷり浸かり、そして日常へと戻る。その往復こそが、こうした時間の醍醐味なのかもしれない。