少し以前から卓球女子元日本代表の不倫スキャンダルのニュースが話題となっている。

今回に限らず昨年も同じような不倫スキャンダルが多かったが、今回も人気元アスリートの転落劇に発展するのだろうか・・・。こういうニュースを目にすると、「夫婦のあり方」について改めて考えさせられる。
そんなニュースを横目に、私はふと、10年以上前に知人から聞いた「あるスピード離婚」の話を思い出した。
1.豪華披露宴の3ヶ月後に訪れた「結末」
もう10年以上の出来事だが、私の知人が勤務する某中小企業のオーナー社長の息子(営業部長で、次期後継者)が見合い結婚することになった。相手の妻は医師の娘で良家の出身。結婚式は某大手ホテルで豪華に挙げて、私の知人を含む社員も多数出席したらしい。誰もが、盤石の船出を疑わなかった。
ところが二人は結婚式から3ケ月ほどでアッサリと離婚してしまったという。一体何があったのか?
その理由は、今回の報道のように妻の不倫劇が発覚したから・・・ではなく、妻が夫の「ある生活習慣」に耐えれなくなったからだという。その習慣とは、「夫が味噌汁をご飯にかけて食べること」。
その知人は「社長の息子だから、せっかくご祝儀を多めに包んだのに、まさか味噌汁一杯でパーになるとは・・・。」と苦笑まじりに離婚の真相を話してくれた。
2.「スペック」の裏に隠れた「価値観の相違」
それを聞いた私は、「それだけの理由で離婚するかー?」と疑問に感じたが、良家出身の元妻にとっては、元夫の振る舞いが生理的に受け入れられない「教養の欠如」に映ったのだろう。この二人の場合、交際期間が極端に短く、お互いの「肩書きやスペック」だけで結婚を決めてしまった典型例と言えるかもしれない。内面や生活習慣の深い部分を擦り合わせる時間が、圧倒的に不足していたのだろう。
結婚とは、結局のところ、日常の繰り返し。華やかな披露宴よりも、肩書きよりも、重要なのは「毎日同じ空間で違和感なく過ごせるかどうか」であろう。祝儀の金額も、家柄も、世間体も、食卓の空気には勝てない。今回の「悲劇」はその教訓を伝えてくれる。

3.「生活を共にする」ということの重み
翻って私の場合、妻と入籍する前には一定の同棲期間があった。 24時間365日の生活を共有することで、良い面はもちろん、目を瞑るべき欠点もお互いに理解した上で、納得して結婚に踏み切った。
あれから17年。
特に大きなトラブルもなく、穏やかな夫婦生活が続いている。あの時、しっかりとお互いの「生活の温度感」を確認しておいて良かったと、今改めて感じている。もちろん、意見の相違がゼロというわけではない。しかし、「許容できる違い」と「許容できない違い」の線引きを、時間をかけてすり合わせてきたのだと思う。
「愛」はスキャンダルで壊れることもあるが、「生活」は一杯の味噌汁で壊れることもある。
不倫ニュースの喧騒を眺めながら、そんなことをぼんやりと思った今日この頃。そして、願わくば今後もこの穏やかな夫婦日常を大切にしたいものだ。
- 作者:吉村恵
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