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映画「TOKYO タクシー」

倍賞千恵子さん主演の映画「TOKYO タクシー」を観に神戸・三ノ宮に出掛けて来た。

昨年11月末に吉永小百合さんの「てっぺんの向こうにあなたがいる」を観たので、倍賞さんの映画も観なければ片手落ちになるなと思っていたところ、山田洋次監督のこの映画が公開されていることを知り、ようやく出逢えたものである。

吉永さんは俳優らしく若さを保つために非常な努力をされているが、倍賞さんは闘病を経て自然な形で年齢を見せ、各々お二人の個性が出ているように感じる。

あまりネタバレにならないよう簡潔にストーリーを書くと、倍賞千恵子演じる東京葛飾住まいの85歳の女性「すみれ」が神奈川県葉山の高齢者施設に入るため引っ越しにタクシーを頼む。

その個人タクシーの運転手が木村拓哉演じる「浩二」で、毎日勤勉に働いているが、娘の進学費用やその他の出費に、パートの妻とも頭を悩ましている。

「すみれ」は見納めとして東京の各所を廻ることを「浩二」に頼み、昭和史に刻まれた不幸、東京大空襲や恋人との別れとなった北朝鮮帰還事業などが語られる。

会話で互いに信頼感を高めた二人は、「すみれ」が過ごして来た凄絶な過去とそれを乗り越えた生き方、「浩二」の家庭や実情などを話すまでになり、たった一日の中で互いの人生や運命が交錯し奇跡を見ることになる。

細かい表情や描写など山田洋次監督らしさが随所に感じられるが、以下もその内のあれこれ。

・タクシーの出発待ち合わせ場所を「寅さん」ゆかりの柴又帝釈天にしている。

・「すみれ」は85歳の設定になっているが、倍賞さんは1941年生まれの筈なので、85歳は実年齢と思われる。

笹野高史さんが「すみれ」に依頼された司法書士役で出て、深刻になりそうな部分をユーモアで包み込んでいる。

・映画のなかで倍賞さんが歌っていた劇中歌「星屑の町」懐かしく、倍賞さんの歌声や詩がストーリーにピッタリはまっていた。元歌は三橋美智也だと思うが。

◉今日の一句

 

道尋ね乙女案内(あない)の冬の道 

 

三ノ宮駅から地下街ヘの階段に飾られている、シクラメンシンビジウム

 

 




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